▲株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室 淑恵さん 75年生まれ。日本女子大学卒業後、資生堂入社。入社2年目に同社のビジネスモデルコンテストに育児休業者の支援サービス『wiwiw』を提案し見事事業化を勝ち取る。2006年7月株式会社ワーク・ライフバランス設立、代表取締役社長就任。同年4月男の子を出産。記事心に「北極星」を持とう |
ところが、ワーク・ライフバランス小室淑恵社長は、産前産後のわずかな休みだけで職場復帰。経営者として活躍しながら、育児にも忙しい毎日を過ごしているのに、「以前にも増して、仕事も家庭もうまくいくようになりました」といいます。
多くの女性のキャリアプランに、ハードルとして立ちはだかる育児を、軽々と乗り越え自らのキャリアも充実させる小室さんからは、女性に限らず男性も学ぶべき点が多いような気がします。
資生堂で育児休業者の支援サービス『wiwiw(うぃうぃ)』を成功させ、現在株式会社ワーク・ライフバランスを立ち上げたばかりという小室さんのキャリアを、前編・後編に渡ってご紹介します。
Contents
1.陣痛の合い間にブログをアップ
2.出産直後から仕事を再開
3.家事も仕事も人に任せる
4.産休中のコミュニケーションが重要!
5.パートナーの理解と協力
6.夫の協力を得るポイント
7.部下・後輩を育てる
陣痛の合い間にブログをアップ
―――元気なお子さんですね。生まれたのはいつでしたか?
小室:今年(2006年)の4月22日です。3300グラムの元気な男の子でした。
―――小室さんといえば資生堂時代、育児休業者の職場復帰を支援する『wiwiw』を立ち上げたことで知られていますが、小室さんご自身は育児休業を取ったのですか?
小室:実は、独立を決めて資生堂に辞表を出した翌日に妊娠が判明! せっかく育児休業が3年も取れる資生堂に勤めていたのに、自分は取れなかったんですよ(笑)
その後、会社を創業しましたが、役員には育児休業制度がなくて(笑)。結局、産前6日、産後2週間しか休みませんでした。病室の中から仕事の指示をメールしたり、陣痛の合い間にブログをアップしたりと、育児休業がブランクになる暇もなかったです。