キャリアプラン/キャリアプラン事例

子供・夫・部下を育てる 小室淑恵さん(2ページ目)

子供・夫・部下をバランスよく育て、仕事と育児を両立させ、「すべてがうまくいくようになった」というワークライフバランス小室淑恵さん。女性のキャリアプランを阻む壁を乗り越えるヒント。

執筆者:角田 正隆

出産直後から仕事を再開

「ITは少子化を救えるのではないでしょうか」

―――妊娠中は体の具合が悪かったりと、仕事との両立が大変ではありません?

小室:つわりのときは大変でしたね。それまではいくらでも残業できるタイプでしたが、6時頃には帰宅するようにして、夜は安定した環境である自宅で仕事するようにしました。

つわりは妊娠2カ月から4カ月の時期だけで、誰でも5カ月に入るとピタッと治まる、仕事との両立を考える女性も心配いらないですよ。

―――産後間もなく復帰なさったそうですね

小室:出産直後、病室にパソコンを持ち込んで、会社にメールしているのを看護師さんに見られ、「忙しいママね~!」とあきれられていました(笑)。

産後3週間で職場復帰し、なんと毎日子連れで出社しています。私のデスクの横には“ゆりかご”があるんですよ。子供がいると思うように出勤できない日もあるので自宅勤務の日もありますが、在宅でもメールでかなりの仕事ができます。ITは少子化を救えるのではないでしょうか。

資生堂時代にも部署によっては、出張が多いから子供のいる女性には任せられない、といわれていたポストがありました。でも、そのポストを経験することがキャリアアップに不可欠だったりして、事実上、女性のキャリアアップを阻む壁になっているケースがありました。

外資系企業などでは電子会議室やテレビ電話などを活用し、直接会わずにグローバルな規模で仕事を進めています。国内外を問わず、電子会議などITを有効利用することで、女性のキャリアアップの壁が取り除かれることを期待しています。


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