キャリアプラン/キャリアアップの方法

異動でキャリアアップ(2ページ目)

第一線で活躍されている、20代から40代のビジネスパーソンの方々にインタビューを実施し、これまでの「節目」や「転機」を語っていただきます。キャリア形成における重要性を感じ取っていただければと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


晴れて希望の部署へ

カメラ目線に応じていただいた鈴木さん。質問に対して、何でもオープンに答えていただきました。
ガイド:
仕事が面白くなった頃かと思いますが、異動への抵抗感はなかったでしょうか?

鈴木さん:
大きな受注は自分にとっても区切りとなり、これで希望通りの仕事ができるという感覚でした。

ガイド:
何をやってもそつなくこなす感じですね。運もいいのかな。引き寄せたのだから。同じ会社といっても、事業が違うと、カルチャーギャップがあるのでは?

鈴木さん:
その頃、会社全体の業績が芳しくなかったので、広告営業部の雰囲気は悪かったですね。その点、紹介事業部は真逆の雰囲気でした。ランチを上司や先輩と食べに行った時かな、何気なく、今後どう考えているのでしょうか?と伺ったところ、予想と違う答えが返ってきました。

業績が本当に悪くなってきたら、就職活動でもしないといけないかなということも想定していたのですが、”自分が会社を立て直すくらいのつもりで働いている。今は兎に角、今のミッションを全うするだけだ”という、予想を反した前向きな答えだったのです。

見方や捉え方を変えることで、随分気が楽になりましたね。これは、”転機”でしたね。結局2年少々、人材紹介の営業とマーケティングの仕事をしましたが、当初赤字だったが、最後は黒字に転換出来るようになりました。

転職でなく、人事部への異動という選択

ガイド:
黒転し、事業としても将来性があり、面白くなったのではないでしょうか?異動になった経緯は?

鈴木さん:
マーケティングとはいうものの、実は登録者獲得のための仕掛け作りがメインでしたので、成果が直ぐに見えないことや、人の顔が直接見えないので、目的意識や存在意義が持てなくなってしまったのです。今となっては甘い考えですが。

今まで、学生時代を含め、人の顔が直接見える仕事をして来て、そこに価値を見い出してきたので、本当に辞めようかと上司に相談をしました。丁度、その頃、人事部での採用のポジションに適合する人材を探していたようで、やってみないかとのオファーがあり、渡りに船ということで、異動したのです。

ガイド:
人事部に異動してから、4年が経ちますね。今の仕事が一番フィットしているんじゃないかな?偉くなっていますし。(笑)

鈴木さん:
今の採用の仕事は人と接する仕事で、興味を持って出来るし、自分自身が成長している感覚がわかりますね。昨年の10月からマネジャーに昇進し、現在は中途採用の責任者をしています。

では、最後のページでは、現在の仕事や今後の展望について聞いてみました。
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