キャリアプラン/キャリアプランの書き方

不況の今…仕事を取るか、結婚を取るか(2ページ目)

仕事と結婚の両立は、なかなか難しいものです。別居婚などという言葉もあるくらいです。キャリアは自分ひとりで築けるものではありません。家族との関係や経済情勢によって、柔軟に対応していくことが必要です。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

夫婦は助け合いから始まる

価値観のチェックは結婚をするにあたり重要なこと
お互いの価値観を照らし合わせてみることです。人生観、仕事観、結婚観などです。要は、仕事と家庭とのバランスをどのように考え、お互いの考え方が合致するパートナーを見出すことが出来れば、結婚と仕事は両立することができるでしょう。

性格特性の観点からすれば、補完型が宜しいかと思います。狩猟民族型で攻撃型の男性、農耕民族型で守備型の女性であれば、経済面(外で稼ぐ)は男性、家庭面(中でやり繰りする)は女性という関係です。このところ、逆のパターンもあるようです。

同質型の場合、思考行動パターンが似ているので、所謂ツーカーの仲です。いい時はすこぶるいいのですが、関係が悪くなると、相手を自分の嫌なところの映し鏡のように見てしまい、最悪の関係に陥ることが多いものです。補完型を夫婦型(永続的な組織)、同質型を恋人型(解散前提の組織)とイメージしても良いでしょう。

実際、結婚をする際に、価値観のチェックとかしないものですが、今のような急激に離婚率も上昇している昨今を考えれば、まずはきちんと確認し合うことは必要条件と言えましょう。

■ベストパートナーを見つける価値観の7つのチェックリスト(ご参考)

1.これだけは譲れないもの、大切にしたいこと
⇒一緒に生活してからでは、相違が大きくなり大変なことになる可能性も

2.10年後の理想の夫婦像
⇒夫婦と言えども、最小単位の組織。組織を活き活きさせるには、夫婦としてのビジョンの共有は必要

3.家庭観、家族観、仕事観、経済観
⇒結婚観を形成する4つ。夫婦間のみならず、お互いの家族との関わり方や相手の仕事に対する具体的なイメージ、貯蓄の考え方や日々の経済感覚の事前確認は重要

4.トラウマや過去の挫折経験
⇒ネガティブなことがあった際に蘇る感覚なので、可能であれば、事前にチェック

5.交友関係(友人、知人、恩人)
⇒相手の交友関係を見ると意外な一面を知ることができたり、より相手の良さを知ることができる

6.影響を受けた人や事
⇒師匠やメンターがいるかどうかは、今後、パートナーのキャリアを連想する上でのバロメーターとなる

7.好きな言葉や座右の銘
⇒その言葉に共感を得られるかどうか。価値観と連動しているので重要


仕事を横軸、家庭を縦軸として4つの象限で考えると、右上と左下はあまり現実的ではありません。右下の「仕事>家庭」、左上の「家庭>仕事」というゾーンでいかに折り合いをつけるかということでしょう。

補完関係を築くことが成功確率を高める
「仕事>家庭」という考えであれば、パートナーは「家庭>仕事」を選んだ方が先の補完関係となります。逆もまた真なりです。主従という、リーダーとフォロワーというおもり関係が良いでしょう。主従関係がないパートナーは聞こえはいいですが、バランスのよいシーソーのようで不安定なものでしょう。

また、結婚は最小単位の組織であることから、組織としてのビジョンは必要でしょう。10年後の理想の家庭像を共有化し、それに向かって互いに努力することは絆を強くします。重要なことは覚悟を持って結婚するということではないでしょうか?

■関連情報
平均初婚年齢の推移
未婚率の推移

■参考記事 
いま話題の「婚活」ってなに?
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