キャリアプラン/キャリアプランの書き方

戦略的キャリアプランニング5つの手順(3ページ目)

「キャリアプランニング」と言っても、何から手を付ければよいかわからないあなた! 過去・現在・未来の視点から、ビジョンを到達するためのアクションプランを立てるまでの手順をご説明いたします!

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


4.アクションプランを作成し、行動する

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3年後、どうなっていたいか、そのためには何をすればいいのかを考え、行動にうつします。
3年後、5年後、10年後こうありたいという未来像を描いたら、まずは現在の自分とどこが違うのか、そのギャップを認識します。そして、ギャップを埋めるためには何をすればいいのかという「戦略」、つまりアクションプランを立てていきます。

まずは、3年後のイメージ(理想の姿)とのギャップを埋めるには、どうすればいいのかを考え、計画を立て、行動に移していきます。そして、それだけで終わらずに、その次の5年後の理想像に向けて、どんなキャリアを積みたいのかアクションプランを同様に考えていきます。

例えば、3年後までに英語のコミュニケーション力を磨きたいのであれば、バロメーターとしてTOEICのスコアがあります。現在500点であれば、3年後に700点に上げるために何をすればいいのかを明確にし、決めたことを継続してやり抜くのです。

通勤時間には必ず英語ヒアリング用CDを聞く、NHKラジオ講座を習慣化する、過去問を研究するなど、理想とのギャップを埋めるために毎日1時間程度を費やすというアクションプランを策定します。そして、そのプランを定着化・習慣化することが出来れば、目標は達成出来るでしょう。

5.予期せぬ出来事への対応は?

1~4の手順でキャリアプランニングを進めていっても、描いたとおりにいかないのが人生です。目標にしている10年後の未来までの間も、これからも次々に新しい出会いや出来事に出くわすはずです。その中には自ら仕掛けたものではなく、人事異動や組織改編など、会社側の都合で環境が変化することもあるでしょう。

そんな時は、キャリア形成の「節目」にいるんだと、捉えて下さい。そして、さらなる自己変革を推進するために、その環境での理想の将来像、つまり、ビジョンを再設定すればいいのです。ビジョンが変われば、おのずと、そこに到達するためにアクションプランも変わっていきます。

もしも特に環境変化がなければ、お正月や年度初めなど、年1回程度、未来理想像やそこに辿り着くためのアクションプランの実行状況を振り返ってみてください。振り返ってみて、微修正の必要があれば随時行っていくという形で進めていきます。

ビジョンを明確に持っている人とそうでない人とでは、年を経るごとに能力やスキルで大きな差となって表れます。常にビジョンを忘れないように、常に持ち歩く手帳などにメモをしておくと効果は絶大です。

目的が明確であればあるほど、時間の使い方もうまくなります。僕自身の話ですが、IBMに入社した頃、10年スパンでビジョンや戦略を描き、それを手帳に挟んでいました。面白いもので10年経過した時点でふと眺めてみると、時期のズレはあるのですが、なかなか実現出来ているものなのです。是非みなさんにお薦めします。

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