住んでみてわかった、最上階の悲劇

川のすぐそばで、北向きで風当たりがかなり強い住戸だったようです
ところが、引っ越して数日で、窓を開けていられないほど、外からの音がひどいことに気がつきました。駅から程近いそのマンションは商業地域で、人通りもにぎやか。それはわかっていたものの、最上階までは音は響いてこないだろうとたかをくくっていたのです。ところが、音は上に行くほど反響するもので、特に深夜、歩く人たちの会話の内容も聞こえるほどです。
周りにさえぎる建物がない、最上階の風通しのいい部屋はかくして締め切った部屋になってしまったそうです。

かつ、北向きのその住戸は、さえぎるものがないため、冬場はかなりひどい北風を前面に受け、激しい風の音で眠れない夜を過ごすことが多くなったということも。

そのうえ冬はとてつもなく寒く、夏は屋上のコンクリートが蓄熱し、放射熱で一日中ひどい暑さ。外気との温度差で冬は窓辺が水浸しになるほど結露し、夏は窓が開けられず、クーラーがフル回転、とても快適とはいい難い状況だったそうです。

実は最上階は危険!マンションの侵入盗

また、近所の警察からの指導で、マンションの最上階は盗難が多いので、戸締りには細心の注意を払うよう指導を受けました。警視庁の調査で、共同住宅の進入経路で最も多いのが、マンションなどの1、2階または最上階なのだそうです。特に最上階は人目につきにくいそうで、注意が必要といわれたとのことです。警視庁の犯罪発生マップをネットで調べたところ、住んでいるエリアはまさに侵入盗含めた犯罪発生多発地域。

もともと神経過敏なSさんはますます神経過敏になっていくのでした。
そして2002年、首都圏のマンションブームが到来、金利は安く、いい立地に物件が買いやすい、という時代がきて、Sさんは、購入体験での失敗を踏まえた買い替えにチャレンジするのです。

買い替えの詳細は次回解説します。
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