人を包み、生き方を映し出すファッション・建築そして住まい
「ファッションも住宅も人を包むもの」と会見で語る建築家・小川晋一氏 |
小川氏はガラスなどを多用して光と風、空、緑といった自然を最大限取り入れる建築で知られており、服を主張させるのでなく「着る人の生き方」を映し出す舞台としてファッションを捉えるCK社とは、合い通じるものがあります。
「ファッションと建築。どちらも人を包むものであり、それぞれの生き方を映し出すもの。ラグジュアリーファッションと建築家の建物は非日常的なイメージが強いかもしれないが、実は生活を包むモノとしては至って日常的。ムダを省いたミニマルなデザインは時間の中で淘汰されず、どんな人もライフスタイルも包み込んでしまう包容力と自由性を持っている。ファッションと建築は大きなつながりがあり、こうしたコラボレーションがもっと日常化していくといいですね」(小川氏)。
ファッションと建築・住まいのデザイン融合を予感
ジーンズ・香水から生活全般にわたる商品を手がけるファッションブランドと、「禅」にも通じる日本の住宅の簡素さと欧米モダニズムを融合させた小川氏の建築。今回の異色のコラボレーションは、住宅のインテリア性やデザイン性が強く求められる中で、住まいとファッションのデザイン融合、そして国境を越えたグローバルな規模での住まいのボーダーレス化を予感せずにはいられません。
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・小川晋一都市建築設計事務所