なぜこんなに「子育て住宅」?

家族とキッチン
団塊ジュニアファミリー向けにさまざまな子育て住宅が発表されている(写真提供:大和ハウス工業)
家が子どもを育てる場であることは、いつの時代のテーマでもありました。しかし、今ほど「子育て期に強くスポットを当てた住宅」が開発されている時代はあまりなかったのではないでしょうか? この要因の一つは、人口ボリュームの多い団塊ジュニア・ネクスト世代が結婚・出産を経て巣作り期に入っていることが考えられます。

事実、最近の統計上でも、新設住宅着工が前年比マイナス12.8%、プレハブ住宅がマイナス9.4%と減少しているにもかかわらず、25~39歳の子育て層が戸建着工に占める割合は25%と多く、一戸建て市場を牽引している層でもあるからです。

実はガイドの周りにも、マンションから一戸建てに住み替えるパパ・ママがあちこちに。今春小学校に入学した息子の同級生の家族が「2~3人目が生まれた」「小学校を機に子ども部屋を与えてやりたい」という理由で、多少郊外に移っても、賃貸・分譲マンションから一戸建てに住み替えているケースが少なくありません。

現在供給されているマンションの標準プランは3LDKがほとんどですが、この間取りで子ども部屋を1人1部屋与えるのは難しいことが多く、実際、住み替えるママ友達にヒアリングしてみると、最も大きなモチベーションになっているのは「子ども部屋を作りたい」という理由が多いようです。こういう声を聞くと、上記の統計数字も業界の開発熱も「なるほど」と肯けます。

大盤振る舞い出産祝い金がニュースに

赤ちゃん
企業の出産・子育て支援は社員教育の一環でもある?
ここのところ出産祝い金がニュースとして扱われることも偶然でしょうか。住宅分野では住宅フランチャイズ大手のアキュラホームが「しあわせ一時金」をこの4月からスタート。1年以上勤続社員を対象に、1人目の出産で30万、2人目50万、3人目100万円を支給。「若手社員が実際に子育てすることが住宅営業の教育になる」と考えてのスタートだとか。

住宅業界ではすでに大和ハウス工業が1人目から100万円を支給する出産祝い金を始めていますし、昨年4月にはソフトバンクグループも子ども3人目100万、4人目300万、5人目500万という大盤振る舞いな出産祝い金をスタート。これこそ、若手社員人口に多く占める団塊ジュニア・ネクスト世代が出産してもキャリアを継続できるよう、多くの企業が手厚くバックアップしていることを表している事象といえるでしょう。

……と前置きが長くなりましたが、この春も「子育て」にスポットを当てた住宅がリリースされました。次ページで紹介します。