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「子どもを抱きしめたくなる家」って?(2ページ目)

毎年「こどもの日」が近くなると各社から「子育て住宅」が発売されますが、今年はこれまでの子育て住宅から、更に一歩踏み込んだ「子どもをハグしたくなる」積極提案が目を惹きます。最新事例をご紹介!

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

ダイワハウス「xevo」×ベネッセ「たまひよ」

記者会見
新商品のプレス発表のスライドから。コラボレーションの内容がよく分かる
外張り断熱通気外壁などの高性能を謳った大和ハウス工業の戸建て基幹商品「xevo(ジーヴォ)」に、妊娠・育児雑誌市場でトップシェアを占めるベネッセーコーポレーション「たまひよ」のノウハウがビルトインされた子育て層向け新モデルが、4月10日発表されました。

モデル名「HAPPY HUGモデル」(ハッピーハグモデル)の「HUG」には、「抱きしめるように育む」という意味があり、「ハグする(抱きしめる)」は今や日本語にもなっています。これまでも各メーカーから「家族のコミュニケーション」「子供の心豊かな成長」をテーマにした子育て住宅商品が発売されていますが、「ハグ」との商品名にはさらに一歩、「家族や子供を抱きしめるように暮らす」、そんな思いが込められているのでしょうか。自らも6歳児のママであるガイドの目を通して見ていきましょう。

ロゴ
「ハッピーハグモデル」のロゴ。「幸せを育む住まい」というコンセプトを表現
今回のモデル開発にあたっては両社が共同調査を実施。それぞれの専門研究機関が保有する調査データも活用し、子育てをサポートする住まいニーズを徹底的に分析したそう。それによると、「ママやパパが家族のコミュニケーションで大事にしたいと思っていること」は「きちんと挨拶」「食事中の会話」「子どもとスキンシップ」が上位3位に上がりました。また「ママやパパが子どもの成長で重視していること」は「人を思いやる」「相手の話を聞く」「自分の意見を言える」が上位にランキングされました。

大切なのは、しつけだけでなく「ハグするような愛情」

食卓
リビングの役割も担うビッグダイニング。くつろぐ時も食事もコミュニケーションもここで
なるほど。これまで「子育て住宅=コミュニケーション・豊かな成長」とよく言われてきましたが、そのコミュニケーションと成長の中身について具体的に分析した住宅調査は興味深いですね。

また、挨拶や自己主張など基本的な生活習慣・人格形成をただ厳しくしつけるのでなく、「子どもとのスキンシップ」や「相手を思いやって話を聞く」など、家族や他人への愛情を育む「ハグ」の部分も大切に思っているパパ・ママが多いということを実感。もちろんガイドもその一人です。

では、これらの調査結果が住宅にどう反映されているのでしょうか? 家族みんなの拠り所となる「ファミリーコモン」を重視し、リビングとダイニングを併せた「ビッグダイニング」、子どもの外出・帰宅時に顔をあわせられる「ダイニング階段」、ファミリーライブラリーやファミリーギャラリーなどは、メーカーによって呼び名は違えど、子育て住宅のポイントとして多く共通しているようです。

そのうえでガイドが注目したのは……次ページで紹介します!
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