エス・バイ・エルは今年で60周年を迎える、ハウスメーカーの中では最も老舗企業です。元々、デザイン性の高い住まいづくりに定評がありますが、60周年を契機に「原点回帰」として強みの部分をブラッシュアップしています。そんなエス・バイ・エルについて、ご紹介します。

【エス・バイ・エルの基本データ】

戸建て注文住宅事業
木質系パネル住宅「NEW Authent」「家族謳歌」「GP1」インターネット専用住宅ほか
木造軸組住宅「小堀の住まい」ほか
このほかリフォーム事業などを展開
売上高=449億円 ※2009年度

エス・バイ・エルの家づくりは大きく二つの工法があります。一つは「木質パネル一体構法」と呼ばれるもので、主力となります。パネルで床と壁を一体化し建物全体を強固な六面体の箱に形づくる建築工法。地震などの強い力を面全体でバランスよく受け止めます。

パネル

工場生産により高い精度で製造されたパネルを組み合わせて強靱な構造体とする「木質パネル一体構法」を採用

もう一つは、木造軸組工法に木質パネルの特徴を組み合わせた「HYT構法」。設計の自由度を高め、強さと柔軟性を兼ね備えており、大開口や吹き抜けを設計するのに有利。完全邸別設計の「小堀の住まい」などに採用されています。

エス・バイ・エルを最も特徴づけるのはデザイン性や設計力です。それを裏付けるエピソードとして、この会社がハウスメーカーとして初めて「モダンデザイン」を採り入れた会社であるといわれています。

今でこそ、住宅展示場に行くと、モダンデザインの建物ばかりになっていますが、その端緒を作ったのがエス・バイ・エルなのです。最近は、モダンデザインをさらに進化させ、「ジャパニーズモダン宣言」を行い、さらに我が国の気候風土や暮らし方にあった特徴的なデザインの建物を展開しています。

そのこだわりが顕著に表れているのが「企業内建築家」。自社の設計者をそう呼称しているのですが、それは単なる設計者とは違うという意思表示です。個人的な感想ですが、展示場に行くと個性的なデザインで一番目立っているのがエス・バイ・エルだったりします。

簡単にいうと、(プレハブ系)ハウスメーカーなのにハウスメーカーらしくない会社。次のページでは、代表的な取り組みや商品からエス・バイ・エルについてもっと深く掘り下げてみましょう。