住まいづくりについて、より良く理解するためには住宅展示場のモデルハウスを見学するだけでは不十分。ですから、ハウスメーカーなどでは皆さんに様々な見学の機会を用意しています。この記事では先日、私が見学してきたセキスイハイムの住宅ユニット工場の様子を紹介しながら、「こんなことにも注目してみては」ということを挙げていきたいと思います。

住まいづくりをより理解できる場はたくさんある

セキスイハイムの工場の様子についてお知らせする前に、まず皆さんが住まいづくりで見学すべき場所や機会(イベント)としてどんなものがあるのか、改めて確認しておきましょう。大きく以下のようなものがあります。

・施工現場見学会
・完成住宅見学会
・工場見学会
・住まいづくりの体験イベント
・その他


施工現場

木造軸組住宅の施工現場の様子。耐震金物などが使われているのがわかる。見学会ではその効果などについて詳しく知ることができる(クリックすると拡大します)

まず、施工現場の見学会についてですが、これには基礎ができた段階、構造体ができた段階などがあります。住まいづくりがどのように行われ、かつ耐震性などがどのように確保されているのかという非常に基本的、かつ重要な部分を把握できる機会なので、これには是非参加するようにしてください。

次に、完成した住宅を見学する価値について。この種の見学では間取りの工夫などについて知ることができます。その住宅のお施主さんは皆さんにとっては先輩みたいなもの。日頃、疑問に思っていることや悩んでいることを率直に聞いてみるのもいいでしょう。

最近は太陽光発電システムや蓄電池など様々な住宅設備が取り入れられるようになりましたが、それらの詳しい導入効果についても評価を知ることもできるはずです。

とにかく、ハウスメーカーについて消費者の生の声を聞きやすいのが、この種の見学会です。施工現場と完成住宅の見学会は、ハウスメーカーだけでなく地域の工務店レベルでも行われていますから、皆さんも少し調べると身近なところで行われているはずです。

自治体などが主催する住宅イベントも

工場見学会については後ほど詳しく説明しますので後回しにします。「住まいづくりの体験イベント」に関しては、自治体や住宅関連の団体が開催しているケースのほか、ハウスメーカーが単独で行っているものもあります。こちらは、現在の住まいづくりのトレンドを紹介するような内容です。

起震装置

ある住宅イベントの様子。大地震の揺れを体験できる起震装置があり、住宅の耐震性の重要さを体感できる。このような催しが満載なのこの種のイベントの魅力だ(クリックすると拡大します)

例えば、東京ビッグサイトのような大きな会場で、大地震の揺れを体験できるような設備や実物大の住宅の構造体があることなどから、皆さんは体験を通じて住まいについて学べる機会になるでしょう。

「その他」については、大手のハウスメーカーでは住宅の研究所などがあります。研究所は基本的に外部には公開されないものですが、時々一般公開されることがあります。ハウスメーカーが日頃、どのような研究をしているのかが披露され、それを通じて住まいづくりにおける大切なポイントを知ることができます。

さて、このように様々な見学の機会やイベントが設けられているわけですが、それはなぜでしょうか。それは、それくらい住まいづくりには皆さんにとって知るべきこと、わかりづらいことが多いからです。

より満足度の高い住まいづくりを目指す方ならなおさらです。モデルハウスだけをみて、依頼先の善し悪しをわかるはずがありません。例えば、構造体の強さは大地震などが発生した時に、皆さんの安全を守る重要な要素となります。

そうした目に見えない部分についても納得した上で住まいづくりを行うことで、より高い満足度が得られるわけです。逆にいえば、このようなモデルハウスではわかりづらいことを皆さんについてしっかりとした理解と納得を提供するため、見学会などという機会が存在しているのです。

まず、このことを確認した上で、次のページでこの記事の本題である工場見学について考えていきます。というのも、工場見学というのは、他の見学・イベントとは少し性格が異なるものだからです。