住宅の世界のおもしろさの一つに、地域ビルダーが元気に活躍していることがあります。そうした企業は地域に密着した事業を行い、全国規模のハウスメーカーとはひと味違った存在感を示しています。今回ご紹介するポラスグループはそうした地域ビルダーの一つ。地域ビルダーのことを知る上でも、参考になる会社だと思います。

ポラスグループの基本データ

このほか賃貸住宅事業や不動産仲介事業、プレカット事業などを展開
  • 営業エリア=埼玉県南部、千葉県西部、東京都北部
  • 売上高=1119億円
  • 総販売戸数=2555戸(うち分譲戸建て1786戸)いずれも2009年度
住宅業界の勢力図をみると、実は大手ハウスメーカーといわれる企業群が占める割合はそれほど大きくありません。住宅着工の中で、大手ハウスメーカーのシェアは3~4割程度といわれています。逆にいうと、それ以外の6~7割は、地域のビルダーや工務店などが担っているのです。

では地域ビルダーの強みとは一体どんな点でしょうか。それは、地域ごとに異なる気候風土や住まい方のニーズをよく知っていることにあります。加えて、営業エリアが限られている分、小回りがきくこと(例えばクレーム対応など)がいえそうです。

ハウスメーカーのメリットを合わせ持つ地域ビルダー

大手のハウスメーカーの場合、逆にいうとこれらがデメリットになることもあります。全国で展開するということは、無駄や無理が発生しやすくなるというわけです。もちろん、信頼性や知名度は抜群なのですが。

阿波踊り

「南越谷阿波踊り」の様子。ポラスグループ創業者の中内俊三氏の故郷が徳島県で、本社を置く地域への恩返しとして開催されたのが始まりという

で、ポラスグループの場合は、地域ビルダーの良さに加え、ハウスメーカー的な信頼感を併せ持つことがいえそうです。地域は限定していますが、グループ全体の売上規模は下手なハウスメーカーより大きいですし、収益性も高く、経営も安定しているからです。

ところで、地域密着を表す最も特徴的な事例に、「南越谷阿波踊り」があります。毎年8月に行われ、今年で26回目を迎えました。ポラスグループの社員が総出で運営するイベント。毎年数十万人が繰り出す地域の風物詩になっている行事です。

「南越谷阿波踊り」は地域貢献事業ともいえますね。私も毎年参加しています(もっとも少しなんちゃってで踊るだけですが)。では次のページから、ポラスグループがどのような事業展開を行っているのかについて、ご紹介したいと思います。