1階なら下階への心配が軽減される

専用庭イメージ
専用庭付きの1階部分は小さなお子さんのいる家庭にお勧めです。
マンションの最下階では住宅内部の騒音(水が流れる音、足音などの生活音)は最も大きくなります。交通騒音をじかに受けることも特徴です。

また、住戸の下、横に駐車場やエントランスホールなどがある場合、車や機械式駐車場の機械の音、人の歩く靴の音などが聞こえる場合があるでしょう。

そんな1階ではありますが、小さなお子さんがいるご家庭では、上階からの騒音が気になるというよりも下階からの苦情のほうが気になるといいます。そこで、あえて1階(最下階)を検討することをお勧めしたいと思います。


 

 

マンション1階は子育てファミリーに向く

マンションの1階では専用庭が付いたタイプがあり、お子さんが遊んだり一緒に家庭菜園をするのにぴったりです。また、1階だとエレベーターや階段を使わないですぐ外に出られるので、ちいさなお子さんのいる家庭に向いていると言えるでしょう。

さまざまな騒音があるかもしれないということを念頭に置きつつ、小さなお子様のいるご家庭ではその他の利点を考慮し、1階を検討してみても良いと思います。子育て中のファミリーは買い物でも荷物が多くなりがちなので、その点でも駐車場やエントランスからの動線が短い1階はお勧めです。

 

上層階でも外の騒音が大きく聞こえることがある

一般に上層階ほど外からの騒音が少なくなると思いがちですが、意外と外部騒音が聞こえるようです。離れたところにある高速道路の騒音が上の階ほど響いたり、風の音やその他の音と混じったゴーという音が気になることもあります。

サッシの遮音性能は、たいていのマンションでは外部騒音を測定した結果を用いて決めます。建設前の平地での測定値を元にしているため、上階では適切ではないケースもあるでしょう。そのようなこともあると頭の片隅に入れておくと良いですね。

 

上下、左右の住戸間取りもチェック

平面的な騒音の関係
ELV、階段付近には人が集まり話し声や足音が増える。それらから離れる住戸ほど静か。
次に、左右の住戸から聞こえる音についてもチェックしましょう。左右の住戸とだいたい同じ位置に水周りがあれば良いのですが、例えば寝室の隣に隣住戸の浴室、台所などの水周りがあると、音が気になることがあります。

これは上下関係でもいえます。寝室の上に上階住戸の水周りがあると、音環境は良いとは言えなくなります。住戸を選ぶ際には上下、左右の住戸の間取りもチェックしましょう。

【関連記事】間取りで検証!水回りの騒音問題

また、階段室やエレベーターホールの近くでは人の交通量が多くなるため、音が気になる割合が増え、反対に階段室やエレベーターから遠い住戸ほど静かである傾向があります。全体の住戸配置上の視点も忘れないでチェックしてください。(右上図参照)。

 

住戸の位置・階で音環境は変わる

日中のほとんどを家の中で過ごす、大人だけの家族構成である、小さい子どもがいる、受験生がいる、寝たきりの人がいる、人を呼ぶことが多いなど、家族構成やライフスタイルによって、ご自身に合った住戸を選ぶようにすると良いでしょう。

マンションの音の問題では、建物自体の造りがしっかり防音仕様になっているものを選ぶことと共に、人間関係を良好に保つことが大切です。多くの家庭が集まっているマンションでは、お互いにマナーを守って生活することと、少なくとも上下左右の家族とは日ごろから顔見知りになるなど交流を心がけるようにしましょう。

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