マンションは集合体
マンションはたくさんの家庭が集まって住んでいます。ご近所への配慮が欠かせません。

避けて通れぬ騒音問題

マンション暮らしで最も気になる「騒音問題」。子どもの足音を始め、キッチンや浴室など水回りから発生する生活音、窓や壁から入ってくる人の話し声、テレビの音など様々です。

マンションはたくさんの人が集まって暮らす場所なので、ご近所さんへの配慮も必要ですが、なるべく音が気にならない住戸を選びたいもの。マンション選びのポイントはいくつかありますが、今回は「音環境」という観点から、どんな住戸を選んだらよいか、考えてみたいと思います。

 

上下階に響く音とは

マンションの上下階で響く音には、重量床衝撃音軽量床衝撃音があります。重量床衝撃音は、ドシーンという子どもが飛び跳ねる音で、軽量床衝撃音とはスリッパでパタパタ歩く音、スプーンを落とした時の音などをいいます。

重量床衝撃音は、コンクリートの床の厚みが厚ければ厚いほど緩和されます。軽量床衝撃音は、遮音性の高い遮音フローリングやカーペットや畳など、やわらかい素材、クッション材が裏打ちされている仕上材を使うと緩和されます。

 

床の遮音性を表すL値

床の遮音性能はL値で表わされます。Lの後に続く数字が小さいほうが遮音性が高いことを示します。

L値一覧表
遮音性を示すL値一覧表。Lのあとの数字が小さいほど遮音性が高いことを示す。

フローリングは人気の床材ですが音が響きやすいため、小さいお子さんのいるご家庭では遮音性能がL-45またはL-40のフローリングを使用しているかどうか確認してください。

【関連記事】マンションで気をつけたい遮音・防音(1)床

サッシの遮音性を示すT値

サッシの遮音等級
サッシの遮音等級一覧表。Tの後の数字が大きいほど遮音性があります。ぜひ事前にチェックしましょう。
騒音は床だけではなく、サッシ(窓)や壁からも入ってきます。サッシの遮音性は「T値」を見ればわかります。交通量の激しい幹線道路や公園のそばのマンションなど、騒音が心配される環境であれば、遮音性の高いサッシが使用されているかどうか確認してください。

サッシの遮音性能にはT-1~T-4の等級があり、数字が大きいほど高い遮音性能となります(右表参照)。

隣住戸から聞こえてくる話し声やテレビの音に関しては、境目にあるコンクリート壁の厚さと仕上げの方法によって遮音性能が違ってきます。

【関連記事】マンションで気をつけたい遮音・防音(2)壁と窓

床スラブ、界壁、窓の遮音性の基準は?

上下階の床、隣戸の壁、サッシはマンションでは共用部分にあたり、住戸の所有者は勝手にいじれない部分です。ですから、買う段階で、遮音、防音対策をしっかりとっているマンションを選ぶことが最も重要なことになります。遮音性が期待できる基準は以下のようになります。

【床スラブ】 コンクリート厚さ200mm以上 厚ければ厚いほど良い ※240mmの物件もある
【 壁 】 コンクリート厚さ180mm以上 厚ければ厚いほど良い
【サッシ】 幹線道路沿いで騒音が考えられる場合はT-2以上

それでは次のページで、音環境から見た理想のマンション選びのポイントをみてみましょう。