マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

無駄にクーラーを使わない!涼風間取り(3ページ目)

暑さのピークは過ぎつつありますが、昼は暑く夜は寝苦しい日はもう少し続きます。クーラーに頼りすぎると健康によくないし、光熱費も気になります。そこで今回は、少しでも涼しく過ごせる風通しの良いマンションの間取りを考えてみましょう。(初出2007年7月)

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

窓の向きもチェック

南向きの窓は夏場思ったほど熱くならない
南側の窓には、上部に庇などがあれば夏場の直射日光は避けられる。
窓の数が多いほど、通風は得られやすくなりますが、その窓がどちらの方位を向いているかで注意点があります。

【東向き】
東向きの窓は、朝方~午前中にかけて日射を受けます。午前中は日よけ対策(すだれ)等をすると良いでしょう。
【西向き】
西側に大きな窓があると、通風はとれても日射が厳しく、暑くなってしまいます。西側にある窓は小さい方が良いでしょう。西側にある出窓も熱を取り込みやすくなるので、暑くなります。
【南向き】
南向きの窓は、夏場は太陽高度が高いため部屋の奥まで陽が入らず、暑さへの影響は少なく、掃き出し窓、腰窓、出窓、大きな窓、どんな窓でも大丈夫です。ただ、真夏に窓面に直射日光が当たる場合は日よけ対策が必要です。
【北向き】
北側の窓は、冬場の冷気の問題があるので大きすぎないものが良いでしょう。

庇やオーニングで窓の外側で日射を遮蔽する

もし西側に大きく窓がある場合でも、庇やオーニングによって窓の外側で日射を防ぐ工夫がしてあれば暑さが和らぎます。より効果的にするために、窓の「外側」に工夫することがポイントです。部屋の内側にブラインドをつけたり遮光カーテンをつけるより効果があります。

【関連記事】窓周りで日射を防ぎ涼しく住まう方法

もしクーラーをつける場合でも、空気の温まった部屋でそのままつけるとクーラーの効きが悪いので、省エネ・光熱費の節約という観点からも、できるだけ自然の通風で部屋の温度を下げてからクーラーをつけるようにしてください。

【関連記事】
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