省エネ性の高いマンションにはたくさんのメリットがあります。光熱費があまりかからず家計に優しいことはもちろん、一年を通して家の中が快適になり、家族が健康的に暮らせること。それが最も大切なことではないでしょうか。

省エネ性の高いマンションとは

マンション・戸建てに限らず共通していえることですが、高断熱・高気密仕様であること、冬は日射を室内に上手に取り入れること、夏は強烈な日射を遮蔽すること、それに加えて効率の良い冷暖房システムを使うこと、これが省エネ効果を高めるための条件です。

省エネ性の高い住まいにするためには日射などの自然条件も上手に取り込むことが大事

省エネ性の高い住まいにするためには日射などの自然条件も上手に取り込むことが大事


それらのことを踏まえ、今回は、以下の観点から省エネ性の高いマンションの見極め方を見ていきたいと思います。

■省エネマンション3つのチェックポイント
■同じマンションでもこの住戸は省エネ効果が高い!?
■一目でわかる住まいの省エネ性

省エネマンション3つのチェックポイント

マンションは外気に面する部分(窓、外壁、屋根、外壁)から熱の出入りがあります

外気に面する部分(窓、外壁、屋根、外壁)から熱の出入りがあります

マンションでは主に次にあげる4箇所から熱が出入りします。

・窓
・外壁面
・最上階の屋根面
・最下階の床面

これらの部分に適切な断熱を行っていれば、エネルギー効率の良い住まいとなります。省エネ対策のとられたマンションは次の3つのポイントで判断することができます。

ポイント1:断熱材の適材適所使用

上記した4か所のうち外壁・屋根・床面(窓以外の部分)に十分な断熱を施していること。ここで注意したいのが熱橋(ねっきょう)と呼ばれる部分の対応です。熱橋とは、ヒートブリッジともいい、断熱材が切れた部分、断熱材の隙間の部分を指します。

図のA部分は床スラブで壁の断熱材が途切れた熱橋(ねっきょう)となっています。B部分のように断熱材を折り返してカバーします。

マンションの断面図。図のA部分は床スラブで壁の断熱材が途切れた熱橋(ねっきょう)となっています。B部分のように断熱材を折り返してカバーします。


もし熱橋部分があるとそこが弱点となり、その部分に結露などが集中して生じやすくなり、建物全体の省エネ性能も下がります。熱橋部分にも断熱材を手厚く施してあるマンションが、省エネ性の高いマンションと言えます。

ポイント2:断熱性の高いガラスを使用していること

複層ガラス概念図

複層ガラス概念図

窓は省エネ性を大きく左右します。ここからの熱の出入りをいかに防ぐかが大切なポイントです。結露がつきやすい窓は、古い家でよく見られる「単板ガラス+アルミサッシ」の窓です。

これが二枚のガラスで空気層をサンドイッチした複層ガラス(ペアガラス)になると、ぐっと省エネ効果が高くなります。ちなみに大手デベロッパーの建てる新築マンションでは複層ガラスがほぼ標準装備となっています。

ポイント3:開口部の上に庇、窓にはカーテンかブラインドを!

窓の上に庇状の出っ張りはありますか?

窓の上に庇状の出っ張りはありますか?

窓などの開口部から直接入ってくる日射に対し、庇はとても有効です。省エネ効果以外にも、サッシまわりのコーキングに直接雨がかからないので劣化を防ぎ、雨漏り防止にも役に立ちます。

マンションで特に気をつけたい部分は外廊下やバルコニーがない部分についた窓です。窓の上部に庇状のものがついているかどうか、図面や模型でチェックしてください。

ガラスを通過した日射はレースカーテンやブラインドで効果的にさえぎることができます。マンションでは窓の部分にカーテンレールやブラインドボックスがついているか確認してください。

それでは次のページで、同じマンションでも省エネ効果が高い住戸、一目でわかる住まいの省エネ性について解説します。