機能的、心理的な意味を持つ「窓」

窓にはさまざまな役割、効果があります

窓にはさまざまな役割、効果があります

一日のうち長い時間を過ごす部屋、例えば居間、ダイニング、寝室、子ども部屋など、いわゆる「居室(きょしつ)」には、必ず「窓」をつけなくてはならないことになっています。窓を通して得る通風や採光は、私たちが健康に暮らすために必要だと考えられているからです。建築基準法では居室の窓に必要な最低限の大きさが決められています。

窓にはそのほかにも心理的な効果をもたらします。例えば、窓を通して見える景色、得られる開放感なども、日々の暮らしを豊かにするために大切な要素と言えるでしょう。

このように、住まいの「窓」には採光、通風といった機能的な側面と、室内にいながら眺望を楽しんだり、開放感や四季感を楽しむといった心理的な効果もあります。今回は住まいの「窓」に着目して、それらのいろいろな効能について詳しくみていきましょう。

 

採光のための役割

明るい部屋では心も明るくなりませんか?

明るい部屋では心も明るくなる気がしませんか

建築基準法では、住宅の居室には「床面積の1/7以上」の大きさの窓をつけなければならないと定めています。また、品質のよい住まいを判断する指標として設けられている「住宅性能表示制度」の中にも「光・視環境」という項目があり、そこで住まいにおける窓の評価をしています。

住宅性能表示制度では、床面積に対する窓の割合、東西南北の方位別の割合などを数値で記載することになっています。したがって評価書を見れば、どのくらい明るい家なのか一目瞭然です。

例えば床面積に対する窓の割合は、建築基準法の最低基準に照らすと14.3%以上となります。大きく窓をとった部屋では20%を超すこともあり、「とにかく窓が大きく明るい家がいい」という人はここの数値をチェックするとよいでしょう。

 

通風のための役割

窓のもうひとつ大切な役割に「自然の通風の取り入れ(=換気)」があります。これから新築する住宅では24時間換気設備の設置が義務付けられていますが、機械による換気と自然の通風の取り入れを一緒に計画して快適に過ごせる家にしたいものです。自然換気は採光と同じく建築基準法で面積基準があり「居室面積の1/20以上」と定めています。

窓は、ただ設置すればよいだけでなく、風が通り抜けやすい位置に設けたり、腰窓・高窓と高低差を利用して通風を取りやすくするなどの工夫も大事です。窓の種類はたくさんありますが、形状によって換気を取りやすいもの、とれない窓もあるので注意してください。参考に窓の種類と有効面積を【図1】に示します。

【図1】窓の種類と有効面積。クリックで拡大

【図1】窓の種類と有効面積。クリックで拡大


それでは次のページでそのほかに窓のもつ効果、役割を見てみましょう。