有数のマルチアクセス邸宅街
23区で2番目に面積が広い世田谷区。最大の大田区は標高10m以下の地域が区内を占めるのに対し、30m前後の高台が広域にわたる世田谷区には成城、代沢、等々力など首都圏を代表する邸宅街が点在していることでも知られている。東急大井町線、上野毛~二子玉川駅間に位置する「瀬田」も区内屈指の閑静な住宅街のひとつである。雄大な多摩川を見下ろす高台にあり、東急2沿線と環状8号に高速道路ICも程近い。
「パークコート瀬田」(右)横の歩道から西側、多摩川方向を望む。低層住宅街でありながらこの眺望が手に入る。城南にある高台ならではの魅力のひとつといえよう |
横浜みなとみらいなら車で15~20分、箱根や御殿場あたりでも1時間前後で行くことができる。都心に出かけるのとさほど変わらない感覚で自然豊かなリゾートも満喫できる都内有数のマルチアクセスなロケーションである。
マンション=環境破壊という誤解
ガラスに彫られた「パークコート瀬田」のサイン。パークコートでは珍しくシンプルモダンな色彩 |
ご存知の通り、低層住宅街ではマンション分譲が少ない。建物のボリュームが取れないため、ある程度の土地面積なら建売もしくは更地分譲になるケースがほとんどだからである。
しかしごくまれにではあるが、マンションとしても開発できそうな大きな土地が売りに出されることがある。代々引き継がれてきた土地を何らかの理由で売却するような珍しいケースだ。
このような場合、敷地には樹齢何十、何百年といった大木が生茂り、周辺の環境維持に一役も二役も担っていることが往々にしてある。分譲しやすいように建売住宅で小さく分割してしまえば、数々の大木は伐採を余儀なくされ、地元の顔でもあった豊かな緑は完全に失われてしまうことにもなりかねない。
「パークコート瀬田」99年3月竣工。分譲主:三井不動産、施工:大林組。 |
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