ハイサッシュなのに明るくない!?

せっかくの特大開口部がカーテンで閉めきられたままに……
逆梁工法の採用やガラス、アルミサッシの改良により、今ではハイサッシュのマンションが珍しくなくなった。天井近くまで窓が広がれば、採光上の利点はもとより、部屋全体も広く感じられ快適な空間が出来上がる。

外観上も明らかに異なる。高級住宅街を歩いていると、築年数が経過した古い建物は壁に覆われた感じがするが、ハイサッシュのマンションは見た目にも洗練さが漂い、その違いは一目瞭然だ。

ところが一方で、せっかくの広い開口部を活かしてないのでは?と思うことも多い。ほとんどのご家庭がそのせっかくの開口部をカーテンで遮ってしまっているからである。

「よく見える」は「よく見られる」ということ

高層建築物の多い都心では、よほど上空に住まない限り、常に周囲の建物からの視線にさらされる。したがって「採光に優れている」は、「家の中を他人に見られやすい」ことでもあり、その対応を考えざるを得ない。

さらに言えば、採光は昼間だけ得られるメリットだが、見られるデメリットは夜間も消えることはなく、極端に言えば24時間プライバシーに気を配る生活を強いられるのである。

また、いくら複層ガラスを採用していても住戸が西向きであれば、夏には西日を遮る手段も講じなければならず、(開口部が)広いなりの悩みは尽きない。

モデルルームではわかりにくいこうしたデメリットをあらかじめ心得ておくか、住んでから気付くか。カーテンで閉め切った暮らしぶりを見ていると最新マンションの利点と同時に不利な点をいかに理解しておくか、その重要性を感じずにはいられない。

それは昨今人気のタワーマンションについても同じことがいえる。次ページへ。