市場は低迷し、完成済販売中が急増
分譲市場が低迷する一方、選択肢は多くなる。すぐれた物件もいまだ市場に出回っている |
分譲マンションも在庫が急増。青田販売の物件もいつしか竣工を迎え、「堂々完成」や「実際に住む部屋がご覧になれます」といったキャッチコピーの広告も目立つようになってきた。
しかしなかには、「あの高級マンションがまだ残ってたのか!?」 と思うことも。こうした市況下では、秀逸な物件さえも全体のムードに流されてしまうケースがあり、検討者にとってみれば逆にチャンスと捉えることもできる。
実物見学の3つの利点
実物見学では、パンフレットではわからない音、匂いまで体感することが可能 |
まず一つめは、実際に住む棟と部屋の状況確認が可能なところ。外観、眺望、方角はもとより騒音、匂い、居住者の大まかな世代構成などを実際に確認することができる。
次に、工事中ならCGパースでしか見ることのできない共用施設の仕様を見学できる点。高級マンション検討者なら、そのグレード感を確認できることは大きな比較材料になるはずだ。エントランス、ゲストルームはもちろん、駐車場からゴミ置き場、駐輪場、メーリングコーナーまでくまなくチェックしておきたい。
そして3つめは、(当然のことながら)今すぐ入居が可能であること。即入居物件がこれほど多い市場もここ数年なかったはず。新築かつすぐ住める選択肢の多い今をチャンスと考えてみたい。
次のページでは、完成済マンションを検討する際の注意点を。