印象的な光景
タワーマンションから見える眺望はたしかに素晴らしい。例えば汐留、虎ノ門、代官山。都心を代表するタワーマンションだが、その場所場所での見え方が異なる点も個性の一つだ。汐留であれば、浜離宮をほぼ真上から見る。前方は東京湾が広がる。雄大という表現がぴったりだろう。かたや虎ノ門。東京タワーを見るには最適なポジション、絶妙な距離感ではないか。代官山も独特だ。平野を一望、その先に富士山が見える。大げさかもしれないが、思わず息を呑む。
そんな個性的なタワーからの眺望。どれも印象的だが、これまで見たマンションからの眺めの中で最もインパクトのあったものは何かと問われると、まず思い浮かぶのは「原宿」から見えた景色ではないだろうか。それも超高層からではない。
自然と人工のコントラストこそ東京らしい!?
携帯でのワンショット。曇り空も残念だったが…… |
「原宿」駅の西側に広がる広大な明治神宮。その緑が目の前に一面に広がる様は、これまでに見たことのない光景だった。上空からではない、ほぼ目線に近い高さが印象的な要因かもしれない。また、森の先に見える西新宿の超高層ビル群とのコントラストも、その場所からならではのものだった。
眺望というものは、同じ場所の地上からでは全く想像がつかないことが多い。その高さから見て、初めて体験するものだ。その想像と実際のギャップこそが、眺望の魅力であり、価値ではないだろうか。
並木がきれいな表参道の印象が強い原宿だが、上空から見れば緑と都市がこんな間近にあるロケーションだ |
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