住宅(不動産)を購入する際には、 ≪不動産にかかる税金の種類≫ で説明した税金以外にもさまざまな諸費用がかかります。今回は、購入のときに売買代金以外でどのような種類の費用が必要になるのか、その主なものについてざっとみていくことにしましょう。
なお、住宅購入にかかる諸費用の内容などについて詳しくは ≪住宅購入・取得時の諸費用に関する基礎知識≫、≪新築一戸建て購入~新築の購入に必要なお金≫、≪中古一戸建て購入~中古の購入に必要なお金≫ をご覧ください。
売買契約関連の諸費用
【印紙税】売買契約書に収入印紙を貼付して消印することにより印紙税を納めます。売買金額によって印紙税額は異なります。
【消費税】
不動産業者などが売主となる物件の場合は、売買金額のうち建物価格部分に対して消費税が課税されます。それ以外にも各種の手数料などに対して消費税がかかります。
【媒介手数料】
不動産業者の媒介により不動産を購入する場合には媒介手数料を支払います。業者が売主の物件で、その業者から直接(媒介業者なしで)購入する場合は手数料を支払う必要がありません。
登記関連の諸費用
【登録免許税】土地の所有権移転登記や、建物の所有権保存登記(新築)・所有権移転登記(中古)、住宅ローンに対する抵当権の設定登記などには登録免許税が課税されます。
【司法書士報酬】
各種の登記申請手続きを司法書士に代行してもらうための報酬です。
【土地家屋調査士報酬】
新築建物の表題登記を土地家屋調査士にしてもらうための、建物測量費用を含む報酬です。
【住宅用家屋証明書取得費用】
登録免許税の軽減を受けるために必要です。
【登記事項証明書取得費用】
登記完了後の登記事項証明書などを受け取るため、通常は司法書士へ報酬と併せて支払います。
住宅ローン関連の諸費用
【ローン保証料】保証会社を利用するケースが一般的で、そのためには保証料が必要です。
【事務手数料】
金融機関へ支払う手数料です。金利を取られるのにどうして別途手数料が? と感じるかもしれませんが……。
【生命保険料】
住宅ローン用の団体信用生命保険です。
【火災保険料】
たいていは火災保険が強制加入となり、地震保険は任意です。
【印紙税】
住宅ローンの契約書(金銭消費貸借契約書)にも印紙税がかかります。
その他の諸費用
【不動産取得税】不動産を取得した後に、不動産取得税の納税が必要になる場合があります。
【各種の清算金】
固定資産税・都市計画税、管理費・修繕積立金、各種専用使用料、土地権利が借地権の場合の地代など、引き渡し日を境に日割りで清算します。
【各種の一時金】
新築マンションの場合の修繕積立基金や新築一戸建て住宅の場合の水道施設負担金、その他契約で定めた費用などが必要になる場合もあります。
【リフォーム・リノベーション費用】
物件の状態や購入者個人の意向によって大きく異なる費用です。
【引越し費用】
荷物の量や移動距離によってかなり高額になる場合もあるでしょう。
【家具や家電製品などの購入費用】
予定以上にかかる場合も多いため、計画的に考えることが欠かせません。
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