エステティシャンの本音その4:「サロンへの依存しすぎは、失敗の元」
「このお客さまのためにもっと頑張らなきゃ!」とエステティシャンに思わせたら、あなたの勝ち!? |
ガイド:それで「ここに来れば痩せる」って勘違いして家でばくばく食べちゃう。
E:エステは、排泄や循環をよくするところで、エステに通う前より食事の量が増えていたら、絶対効果なんて出ません!食事とか運動とか、最低限自分できるカロリーの制限はしていただかないと。
U:そういうお客様って多いんです
M:ホームケア製品といえば「脂肪燃焼効果があるって言われたから買ったのに痩せない!」って怒られたことがあります。それでよくよく話を聞いてみるとやっぱり夜中に沢山食べていた……こうなるとムシの居所が悪かったのかな、もっとアドバイスをして欲しいと思っているのかなと、いろいろ考えたりして。
E:いや、心底、本当に分かってないお客様もいらっしゃいますよ。
M:うん、居ます。
E:どうしても食べることを辞められなくて、「私はこんなに通ってるのに痩せないじゃない!」ってクレームになることもあります。
U:私もボディの場合、最初にはっきりお話するんです。じゃあこのコースにしましょう、この間隔で来てください、一緒に頑張りましょうね!って。来店したときに励ますこともしますし、来てない時はメールを送ったり。
なのに一週間たっても全然変ってない。「こっちの情熱もわかって~」って泣きたくなります。
E:このひと本当に痩せたいのかな!?って悩むこともあります。例えばプロのモデルさんなど、お仕事で痩せなければいけないような人は、もう意気込みが違うんです。絶対に何とかしてあげなきゃと思わされる。
平等にしているつもりでも、そういうお客様には特に結果を出して本当に満足してもらいたいと思ってしまう。
ガイド:通うだけで満足しちゃあ、勿体ないですよね。
E:そうなんです。お客様が頑張ってる姿を見て、サロン側はもっともっと頑張りますから。
ガイド:サロンとユーザーってひとつの目的のために二人三脚的をしているような関係性がありますもんね。
「癒され上手」になることが、サロンを有効活用する早道!
ガイド:じゃあ逆に、お客様に接して「ああ、もっと私も頑張らなきゃ!」って反省したりやる気が出たりすることってありますか?M:「ありがとう」「ごめんなさい」の何気ない一言を凄く自然に言われるお客様がいらっしゃるんです。その方と接するたびに「私自身は大丈夫かな!?」って反省しますね。
U:お客様でドクターがいらっしゃるんですけど、忘年会のときに「飲みすぎちゃダメよ」って胃薬を渡されたり、「この時期になると風邪ひくって言ってたわよね」って風邪薬を渡された時にはじんと来ましたね~。「あなた一人の体じゃないんだから」なんていわれると。
E:長く通っていらっしゃる方で、担当エステティシャンによって話を合わせてくれる方がいらっしゃるんです。最初は気づかなかったんですけど、ある日「自分たちが楽しませてもらってたんだ!」と気づいたときは、本当に感動しました。本当は私たちが気遣いしなきゃいけないのにって。
ガイド:癒し上手のエステティシャンがいるのと同じように、癒され上手なお客様っていらっしゃるんですよね。
それではそろそろお時間が残り少なくなってまいりましたので、最後に皆さんから、この記事を読んでくださっているユーザーの皆様へメッセージをお願いいたします。
U:ありのままできてください。無理はしないで、不機嫌なときは不機嫌な顔で来ていただいて結構です!誠心誠意尽くしますから、素直に受け止めてくださいね。
E:はい、普通に来ていただいた上でさらにサロンに来た目的とか目標、ご予算を具体的に教えていただけると、それにきちんとあったメニューをお薦めしやすいです。
M:自分が一番リラックスできるサロンを探してください。技術がどんなに上手なサロンでも、緊張してると良い結果が出にくいですよ。
ガイド:快適に過ごせてキレイになれるのがエステサロンの最大の魅力ですからね。皆さん、本日はありがとうございました!
……普段聞くことのないエステティシャン側の本音、いかがでしたか?私たちユーザーにとって、サロンとより良い関係を築けるためのヒントがいっぱい出てきましたね。
今回の座談会で、貴方にとって有効活用できそうなポイントがあったなら、どうぞこれからのサロン利用に役立ててみてくださいね。今年も楽しくエステやスパを利用していきましょう!
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