大原則は低金利時代は固定金利型
安心して楽しく「生活」を送るためには、住宅ローンに追われないこともとても重要
そこで、ここでは、変動金利型と固定金利型の2つにしぼって、どちらの金利タイプを選ぶのが正解なのか、考えてみましょう。
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住宅ローンの金利の種類
住宅ローンの金利選びの大原則は、「低金利の時は固定金利で、高金利のときは変動金利で。高金利で借入れた変動金利は、金利が下がったら固定金利へ」です。そう考えると、今は低金利時代ですから固定金利を選ぶのが王道。現在の金利で30年間などの長い期間の金利を確保することができればラッキーと考えられるはずです。しかし、ここ数年は金利は上がらないだろうという予測と、固定金利型よりも2%近くも低い変動金利の金利が魅力で、変動金利型を利用している人が多いのが実情です。
固定金利型が合ってる人、変動金利型が合っている人
今後の金利の動向をどう読むかも選択の基準の大きなひとつです。低金利が続いている現在のような状況下では、あと何年このような状況が続くか、がポイントになるでしょう。将来的に金利が上昇したとしても、その時点で残高が少なければ大きなリスクはありません。しかし、金利の正しい動向は誰にもわかりません。自分なりの判断に自信を持てない、責任を持てないという場合には、もう一つの選択の基準と言える、その商品が自分に合っているかどうかという視点から考えてみるのも良いと思います。
●変動金利型が合っている人
・共働きである、収入に比して借入額が少ない、10年以内などの短期間で返済が可能であるなど返済に余裕のある人
・変動金利型の仕組みを聞いて理解できる人
・金利が変動するというリスクを理論でも感覚でわかっている人
・世の中の情勢をウオッチしていることが苦ではない人
●固定金利型が合っている人
・収入に対して借入金が少なめではなく、返済額がアップすると家計が厳しくなるだろうと予想される人
・金利が変動し、返済額がアップすることに怖れを感じる人
・リスクを取ることが感覚でわからない人
・住宅ローンでリスクを取るよりも、運用で積極的にリスクを取りたいと考えている人
・借入後は住宅ローンの金利のことはあまり考えず、生活を安心して楽しみたい人
あなたは、どちらの傾向が強いでしょうか?住宅ローンも金融商品です。経済的な側面からの適正もありますが、預貯金を選ぶのか、リスクある運用商品を選ぶのと同様に、メンタル面での適正も影響が大きいと考えられます。なぜなら、「リスクは取る」と覚悟した人であれば、たとえ金利が上昇して返済額がアップしたとしても、収入を増やす方法を考えるなど前向きに対処する力も強いからです。