京都グルメ/京都の和食

祇園 にしかわ(夜のコース)

今年2月に開店したばかりの新星割烹「祇園 にしかわ」。若きアラサー料理長、西川正芳さんが繰り出す多彩な料理世界は、四季の彩りを存分に感じさせてくれます。

執筆者:麻生 玲央

満を持しての独立

看板。
祇園にまた1つ新星店が誕生。
八坂神社の南の出口「南楼門」から南へ向かうと、そこは名だたる老舗料亭や旅館が其処此処に点在する下河原通。京都の中でもこの上なく京都らしい磁力で観光客はもちろん、地元民さえも惹きつけてやまない通りです。

そしてこの下河原通を南下し、蠱惑のラビリンス「石塀小路」の入口を左にやり過ごして、少し下ったところの路地奥に、気鋭の新星「西川正芳」さんによる和食店「祇園 にしかわ」が誕生しました。

☆「祇園にしかわ」昼コースの記事はこちら

* 2012年9月21日 リニューアル後の店内写真追加のため加筆修正。
カウンター席

風格漂う、広々としたカウンター席。

2009年2月の開店後、3年目の今年2012年の6月に全面リニューアルオープンされました。旧店舗の北隣のお宅を買い取って総ヒノキの新しいカウンター席を作られ、旧店舗は新しい座敷と椅子席に改装されたので、玄関を入った時からまったく違うお店を訪問したような驚きの連続です。風格を増した店舗の設計は京都では定評のある杉原明さん。

玄関を入ってに左奥進んだ右手には、目の覚めるような桧の白木のカウンターを配したカウンター席があり、目の前で調理される様子や、大将自らのお手前を味わいたい方にはとても贅沢な趣向となっています。

座敷席

座敷席。他にテーブル席もあります。

新店舗唯一の座敷は最大6人掛けのケヤキの座卓が真ん中に鎮座。今の季節(9月)には床の間に平安時代の重陽の節句の行事にちなんだ「菊の着せ綿」と、有職職人さんが作った菊模様のろうそく立てが配されています。

天井には燻した杉板や葦、竹が使われ、柱は床柱だけでなく6種類もの異なる木の柱と、普請道楽を思わずにんまりとさせる遊び心に溢れた座敷です。はめ殺し窓から見える水の流れる坪庭は、まさに祇園の小宇宙。

次ページでは、夜コースを御紹介します

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