旨味出汁の効いた田舎鍋
・蟹ともずくの酢の物
|
蟹ともずくの酢の物 |
続いては酢物で口の中をさっぱりとさせた後、次に供されるメインの鍋料理に続きます。
・田舎鍋
|
鍋も炭火でじっくりと仕上げられます。 |
そして、ここでついにメインである鍋料理が登場! 鍋料理は「田舎鍋」以外にも「水炊き」「とりすき」などのプリフィクスとなっていて、どの鍋料理を食べるかは予約の時点で決めておきます。
|
二人前でこのボリューム! 食べ応えあります。 |
この日は囲炉裏部屋ということもあり、この風情に合わせて「田舎鍋」を選択。使用されている鶏は、近江シャモ(雌)! これに自家栽培の無農薬野菜を中心に牛蒡、葱、椎茸、玉葱、水菜、豆腐、生麩を鍋に入れ、滋賀の合わせ味噌で仕立てます。鶏は各部位の肉以外にも、つみれや玉ひも(お腹の中の卵)も入っており、このボリューム(写真は二人前)! これは大食いの方にはありがたいでしょう。
|
ぐつぐつ煮えてきたら食べ頃。 |
また、特筆したいのが、鍋の出汁の存在。鶏ガラベース+合わせ味噌×鶏肉と野菜の旨味エキスといった感じで、鍋に残った出汁を全て飲み干したい! という願望に駆り立てられるほどの旨さ。今まで様々な地方で数多くの田舎鍋を食べてきましたが、これはその中でも最高の田舎鍋。これだけ格上感のある味わいはなかなか出逢えません。最高の素材だけを掛け合わせたからこその、贅沢な珠玉の味が生み出されるのです。
・炊き込みご飯
|
鶏がたっぷりの炊き込み御飯。 |
〆は「炊き込み御飯」と「うどん」が選べますが、この日は鶏、人参、ごぼう、こんにゃくの入った炊き込み御飯を選択です。あっさり京風仕立ての上品な味付けなので、いくらでも食べていたくなりますね。御飯そのものの質も高い!
|
御飯も鶏の旨味が利いているので出汁との相性も抜群。 |
また、田舎鍋の出汁があまりに美味だったこともあり、最後は出汁を御飯にたっぷりと注ぎ込んで「おじや仕立て」に。これまた格別の味わい。
・桜のアイスクリーム(桜の葉入り)とオレンジ
|
水菓子は桜のアイスクリームとオレンジ。 |
最後は、春ということで桜の葉を混ぜたアイスクリームで〆。キュンとくる桃色のブーケが、爽やかに鼻腔を通り過ぎていきます。
お風呂も是非
食事を堪能した後は、高野槇のお風呂にゆるりと浸かります。お湯は地下水を汲み上げて沸かした天然水。窓を開け放つと半露天風呂となり、滝の音を聴きながら日頃の疲れもどこへやら。あぁ極楽、極楽と相成ります。
京都秘蔵の奥座敷料亭
|
野むら山荘オリジナルの日本酒。鶏料理にも合います。 |
京の街中からほんの少し足を延ばすだけで、これほど風情のある「京の鄙」を堪能できる隠れ家があるとは! 働き詰めで旅行に行く暇もないと嘆いている御仁にとっては、願ってもない小旅行気分が味わえること間違いなし。まさに京都秘蔵の奥座敷料亭と言えるでしょう。
全国版グルメガイド本「もう一度食べたい! あのお店の一皿」>>詳細はこちら
<DATA>
・店名: 野むら山荘 鳥亭
・所在地:京都市左京区大原野村町236
・アクセス:市営地下鉄「国際会館駅」または、叡山電車「八瀬叡山口」から送迎あり。
・地図:
Yahoo!地図
・TEL:075-744-3456
・営業時間:12:00~15:00、17:30~21:00
・定休日:木曜の昼