ガイドの取材秘話 <3>
この日、私は、お2人にお祝いのお花を用意していました。大きめのフラワーアレンジメントだったので、市役所に持っていくわけにもいかず、家に置いておき、ランチの後に立ち寄っていただきました。もちろん、お花のことはナイショにしておいて。わずかな間に激しいアップ&ダウンがあり、精神的にも肉体的にもつらかったであろう直美さん。取材させていただくということで、他人ながらその状況を間近で見ていた私は、とにかく今日という日を手放しで最大限にお祝いしてあげたかったのです。
結婚式と違って、入籍日って意外に地味なんですよね。私たちも経験があるから分かるのです。結婚式だったら、多くの人に祝福され、会場の幸せオーラの真ん中にいるのがいつも主役のお2人。なのに、入籍だけの日って、同席者も少ないし、寂しくなっちゃうくらい地味ィ~なものなんですね。だからその地味さを吹き飛ばすように、とびっきり華やかなアレンジにしてもらいました。
サプライズ!でお花を渡すと、お2人はとっても喜んでくださり、直美さんは大粒の涙をぽろぽろ。私たちの前ではいつも笑顔で、決してつらい顔を見せなかった直美さんですが(前日とこの日の午前中の出来事は後の取材で詳しく知りました)、やはりとても大変な思いをされていたんだなぁと改めて思いました。私も思わずまたもらい泣き……でした。
こうしてお2人は正式な国際結婚のご夫婦となりました。そして新しい生活が始まります。
続きは「密着!リアルレポート 第8弾」で!!
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<私たちの国際結婚シリーズ Vol.2>「大雑把さと素直さが彼女の魅力」
<私たちの国際結婚シリーズ Vol.3>「ワーホリと大雪がご縁を呼んだ?」
<私たちの国際結婚シリーズ Vol.4>「親戚の猛反対を乗り越えて」
<私たちの国際結婚シリーズ Vol.5>「不思議と気が合った韓国出身の彼」
<私たちの国際結婚シリーズ Vol.6>「ベトナムを描き続け居場所見つけた国際結婚」