国際結婚/国際結婚アーカイブ

ベトナムを描き続け居場所見つけた国際結婚

国際結婚してベトナムに住み、ベトナムのスケッチを描き続けているグエン明子さん。外国での生活で、絵によって自分らしさを取り戻し、ご家族との関係も変わってきたそうです。素晴らしい作品の数々もご紹介します。

執筆者:シャウウェッカー 光代

  • Comment Page Icon

ベトナムのスケッチを描き続けるグエン明子さん


国際結婚してベトナムに住み、ベトナムの絵を描き続けている女性がいます。
グエン明子さん。私が最初に拝見した彼女の絵は、原画でした。写真でもウェブでもない、肉筆の絵から発せられる力強い波動に、非常に心動かされたことを、今でも鮮明に覚えています。
まずは、その1枚をご覧ください。

『川辺の果物屋さん』
川辺の果物屋さん
ホーチミン市の中心地から10キロほど行った郊外の細い道。道の両側には果物屋や八百屋が並び、後ろには細い川が流れていて、周りは椰子の木で覆われています。(by グエン明子)

※絵をクリックすると拡大画像がご覧になれます

明子さんは、ホーチミン市(旧名サイゴン)に住む3児のお母さん。ベトナムに語学の勉強で滞在していた時に、ご主人と知り合いました。小さい頃から絵を描くのが大好きだったそうですが、本格的にスケッチを始めたのは2年ほど前のことです。

明子さんの絵は、ペンで細かくスケッチし、透明水彩絵具で彩色するというもの。
私は、旅行雑誌の編集をしていた時代から、ベトナムの写真は数多く見ていますが、彼女のスケッチは明るくてパワーがあって、写真や映像で見るベトナムとは全然違うエネルギーを感じました。人も街も、とっても活き活きしているのです。

直感的に、この方はスケッチをするということで、ベトナムという国と真正面から向き合っていかれてるのではないかと感じました。
国際結婚って、嫌でも相手の国や文化に向き合わざるを得ないところがありますよね。日本に住んでいる私ですらそうなのですから、外国に住んでいる方はなおさらでしょう。逃げずに真っ向から飛び込んでいかないと、結婚生活自体、成り立ちません。
アプローチの仕方は人それぞれでしょうけど、明子さんの場合は、それがスケッチだったのではないかと感じたのです。

また、絵を描き続けることで、ベトナムという国や社会のなかに、ご自分の世界・ご自分の居場所をしっかりつくり上げてこられたのではないか、とも感じました。

勝手にあれこれ考えてしまった私ですが、実際のところはどうだったのでしょう? グエン明子さんご本人に、お話をうかがうことができました。


→ 絵を描くことでご家族にも変化が…! Q&Aは次ページから


 

  • 1
  • 2
  • 3
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます