暮らしの歳時記/粋な振る舞い・和文化の楽しみ方

また会いたくなる、見送りの余韻(3ページ目)

日々繰り返される出会いと別れの中で、この人と会ってよかった、同じ時間を過ごしてよかったと思えたら、また会いたくなるもの。その鍵を握るのが、別れ際の態度かもしれません。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

京都の礼儀作法

見送りをするほう、されるほう、どちらにも余韻を残す振舞いがあります。
こんな話を聞いたことがあります。京都では昔から見送りの作法があり、まず部屋の中で挨拶をし、玄関でもう一度、さらに外へ出て別れの挨拶をして、お客様が曲り角を曲がるまでお見送りをするのが礼儀だといいます。

現在、そこまでする家庭は少なくなりましたが、そのこころを受け継ぐ店では、こうしたお見送りの光景が見られます。以前、ある女将さんがこんなことを言っていました。「曲り角で振り向いて会釈をしてくださる方は、さすがだと思いますし、振り向いてくださらない方だと少々落胆いたします」。

見送りの余韻

見送りをするほう、されるほう、どちらにも余韻を残す振舞いがあるんですね。この余韻がこころに響き、またこの人に会いたいという気持ちにつながるから、それは再会への序奏ともいえるでしょう。


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