「おもたせ」の意味や手土産の受け取り方を再確認

「おもたせ」とはどういう意味?手土産の受け取り方にもマナーがあります
・手土産の渡し方と紙袋の扱いについては⇒こちらをご覧ください。
・おもてなしのマナーについては⇒こちらをご覧ください。
【INDEX】
手土産の受け取りとマナー

心を込めて選んでくれたものだから、手早く開けて具体的にお礼を言いたいですね
<基本>
受け取った品を上座のほうに置き、敬意を表します。
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そのまま置きっぱなしにするとぞんざいな印象を与えるので、家人に渡すか自分で別室に移しましょう。
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できれば手早く開けて内容を確認し、内容に対して具体的にお礼を言いましょう。相手は選んだ品が本当に喜んでもらえるのか気がかりなはず。そんな気持ちに直接応えられ、さらに話も弾みます。
※上記を踏まえつつ、いずれも臨機応変に対応してください。
<こんな時は……花を頂いた場合>
花を頂戴した場合、家人に渡してできるだけ早く飾ってもらいます。できれば、頂戴した方にご覧いただけるといいですね。
手土産にお菓子を頂いた場合

頂いたお菓子を出す際は、「おもたせで失礼ですが…」とひと言添えるのを忘れずに
もてなす側は当然、茶菓子を準備しているのでそれを出すのが前提ですが、ケーキのようにすぐに食べられるものを頂いた場合には、お客様に出して喜びを分かち合うのが礼儀とされています。もし、あらかじめ準備していたものと重複してしまったら、手土産のほうを優先したほうがいいとされています(内容にもよるので臨機応変に判断してください)。
茶菓子を出す順番や並べ方は「座布団の向き・置き方からお茶とお菓子の並べ方まで…おもてなし基本」をご覧ください。
「おもたせ」とは
「おもたせ」とは、お客様に敬意を込め、その方が持ってきてくださった土産物をさす敬語です。近年は手土産のことを「おもたせ」と表現する店などが増え、持参する側が「おもたせ」と呼ぶのだと勘違いする人が増えていますが、正しくはもらった方が頂戴した手土産に対して使う言葉です。だから、頂戴した菓子を出す際に、「おもたせで失礼ですが……」と言うわけです。「おもたせで失礼ですが……」という慣用句を添えることで、お客様に対する礼儀にかない、この家は来客に茶菓子ひとつも準備していないのかと思われる心配もなくなります。
おもたせをご相伴することで、贈る側の喜んでほしいという気持ちと頂いた側の嬉しい気持ちが重なって、おいしい時間が過ごせるのもいいですね。