
浴衣姿も着付け次第。単純な構造だからこそ、ちょっとしたことで印象が変わり、着崩れにも影響します。そこで、きもの研究家・綾秦 節(あやはた せつ)先生に、着付けのいろはを教えていただきました。豊富なキャリアに裏づけされた達人の技は、初心者から上級者まで必見です!

写真をたくさん活用し、通常の着付け説明ではわからなかった細部までよくわかるようにしました! そのちょっとしたポイントが大きな差になりますよ~。
目次
浴衣の着付けの準備・必要なもの

- 下着(肌着&裾よけ、ワンピース式など。おすすめは下記参照)
- 和装用ブラジャー(スポーツ用でもOK)
- 帯板(メッシュが涼しくておすすめ)
- 伊達締め(シャーリングの入っているものが楽でおすすめ)
- タオル 2枚
- 腰紐 2~3本(今回は3本使います。使いやすいのはモスリン。そのうち1本はシャーリングの入っているものが楽でおすすめ
浴衣の着付け:下着・肌着について
浴衣の下着には、和装肌着&裾よけ、手軽なワンピース式などがあります。どんなタイプでも着られますが、数多くの商品の中から綾秦先生が選んだのはおすすめの下着はこちらのキモノスリップ。その理由は……

多くの浴衣用ワンピース式スリップはゆとりを多くとっているので、これがもたついたシルエットになる。内側と外側で2ヶ所結ぶタイプは結び目がごろつく。この商品は比較的ストレートでもたつかず、内紐を脇から通してサイズ調整もでき、結び目もひとつなので美しく快適に着られます。

上部が木綿、下部がローズデシンという新素材で出来ており快適。さらに、浴衣専用商品ではないため、どんなきものにも着用できて重宝。浴衣が着られるようになるときものも着たくなるので、最初の1枚としてベストチョイス!
ブラジャーは和装用かスポーツ用がおすすめ(着用しなくてもOK)。普通のブラよりもすっきりと美しいシルエットになります。バストが強調されると、女っぽいというよりもおばさんっぽい雰囲気になる(特に帯の上に胸が乗ってしまうような感じになると、所帯じみたおばさんに見えてしまう)ので要注意。
下着をつけたら次は補正です。補正は美しい着姿に欠かせないもの!タオル2枚で簡単にできる補正のしかたをご紹介します。
浴衣の着付け:タオルでできる「補正」のしかた
着物を見ればわかるように、きものは直線の美。ウエストを補正したほうが断然美しく、帯のおさまりもいいので着崩れだって防げます。タオル2枚で簡単にできますよ!
■補正タオルの準備

畳んで組み合わせ、紐で巻くだけでもいいのですが、ざっくりと縫っておいたほうが楽!バラバラだと非常にやりにくいです。
■補正タオルの巻き方

ウエストのくびれと、背中からヒップにかけて補正タオルを巻き、腰紐で結びます。落ちなければいいので、きつく結ぶ必要はありません。また、結んだ余りを垂らさず紐にからげておくのが着付けの原則です。

こちらが後ろ。背中からヒップにかけて補正することで帯がきれいにおさまり、きれいな形もキープできます。
下着をつけて補正をしたら、いよいよ浴衣を羽織ります。通常の説明では省略されてしまう細部まで丁寧に解説しますので、初心者でもひとりで上手に着られます。
浴衣の着付け:腰紐をしめるまでの手順とコツ











これが着付けの基本的な結び方。結び目が平らなので外に響かず、肌も痛くなりません。もちろん、弛むこともありません。
浴衣の着付け:おはしょり・胸紐の手順とコツ









これでおはしょりも整い、胸紐までしめました。仕上げの伊達締めまでもうちょっとです。
浴衣の着付け:伊達締めまでの手順とコツ











はい、これで浴衣の着付けができました! あとは帯結びですね。
浴衣の帯の結び方

帯はお好きな結び方でどうぞ。いずれも写真満載でわかりやすく解説していますので、初心者でも簡単です。
浴衣の着付け:おしゃれ度アップの伊達衿アイデア
|
浴衣をおしゃれに着こなすために、綾秦先生が伊達襟をつけるアイデアを教えてくださいました(※長襦袢につける白襟などは半襟といいます。伊達襟は飾り襟です)
やり方は、伊達襟を襟から5ミリ出して縫いつけるだけ(今回は、麻の半襟を伊達襟として縫って活用)。襟が汚れたら、この伊達襟だけをはずして洗えるので便利です!
|
着物姿は襟が大切ですが、この伊達襟に襟芯を差し込んでおくと、襟元がシャッキリと決まり美しく見えます!
綾秦先生が着ているのがまさにこれ。帯締めをしてきもの風に着こなしていらっしゃいます。
綾秦先生からのメッセージ
|
【豆知識】立ち姿を撮影するときは、カメラ側の足を少し引いてかかとを上げると綺麗。綾秦先生さすがです! |
浴衣の着付けが一段落したところで、綾秦先生からメッセージをいただきました。
「以前の浴衣は、お風呂上りや家庭着だったので下着はつけませんでした。しかし、現在の浴衣はひとつの町着としての要素が強いので、下着をつけ、着付けもある程度だらしなくないように着てください。だからといって、あまり堅苦しく考えすぎてもいけませんから、楽しんで着ることが肝心です。一番大切なことは、左前に着ないことです。」
……確かにそうですね。熟練の技を惜しげもなく伝授していただいた綾秦先生、本当にありがとうございました。初心者は押さえるべきコツがわかるので一気に上達しますし、上級者でも目からウロコの技がいっぱいでした。引き続き綾秦先生に、帯結びや立ち居振る舞いのレッスンをお願いしましょう。綾秦先生は芸能人や女優への指導経験が豊富なので、浴衣・着物美人の近道です。
< 取材協力 > 笑うキモノ生活 [玉のり]
撮影で使用した浴衣の詳細は、こちらです。
帯結びやお役立ち情報がいっぱい!
|
【豆知識】帯結び撮影時に、綾秦先生から女優ポーズを教えていただきました。「照れないことが大切」……でも照れます |
浴衣レッスンシリーズには、帯結びや立ち居振る舞いの記事がたくさんあります。ぜひ活用してくださいね!











