暮らしの歳時記/夏の行事・楽しみ方(6~8月)

雨が降るぞ~ アマガエル vs 気象庁(2ページ目)

アマガエル(雨蛙)が鳴くと雨が降るってホント?気象庁の適中率と比較してみたら…びっくり!鳴き方からヘソ曲がり伝説まで、梅雨を楽しくするアマガエルの秘密もご紹介します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

アマガエルが鳴いて雨が降った確率は…?

「アマガエルが鳴いたら雨が降るから早く帰っておいで」「はーい」…という親子の会話も、今では懐かしい光景となりました。
まずは、アマガエルの適中率を知るデータがありましたので、ご紹介します。

●蛙が鳴いて30時間以内に雨が降り出した割合は、50%から70%

●東京の調査では、8ヶ月間に68回アマガエルが鳴いた。そのうち雨が降ったのは45回。従ってアマガエルが鳴いて雨が降った確率は66%

※参考文献:『里山の生態学―その成り立ちと保全のあり方』(広木詔三編)


気象庁による天気予報の適中率は?

では、日頃頼りにしている天気予報ってどのぐらい当たっているのでしょう?気象庁の天気予報の予報精度検証によると…

●「降水あり」の適中率は、全国平均で近年は80%前後

●東京地方の「降水の有無」適中率は、85%(過去5年平均)

※参考HP:気象庁・天気予報の予報精度検証


アマガエル vs 気象庁の軍配は?

【豆知識】雨が近づくと空中の湿度に反応して植物の上の方に移動する習性もあるそうで、「アマガエルが上に向かうと雨になる」という見方もあります。
それでは、双方のデータを比較してみましょう。

●全国的にみると、アマガエルの適中率50%~70% vs 気象庁の適中率80%前後
⇒気象庁の勝ち

●東京の調査結果では、アマガエルの適中率は66% vs 気象庁の適中率85%
⇒気象庁の勝ち

惜しいぞ、アマガエル!!人間の天気予報には勝てませんでしたが、アマガエルの天気予報の精度の高さには正直驚きました。「アマガエルが鳴いたら雨が降るかもしれないよ… 」という感じで、楽しみながら参考にできる結果です。


また、アマガエルがヘソ曲がりだったから雨に鳴くという、おもしろい民話がありました  >>>
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