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冬はシングルモルトウイスキーチョコに限る

12月15日にロッテから山崎12年と白州12年のシングルモルトウイスキーチョコレートが発売される。また来年1月12日にはミニチュア瓶とのセットも登場するが、その愉しみ方を紹介しよう。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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ガーナはピースフル・テイスト

上/シングルモルトウイスキーチョコレート<山崎12年> 下/同<白州12年>
上/シングルモルトウイスキーチョコレート<山崎12年> 下/同<白州12年>。いずれも12粒入り、3.2%、想定価格¥398
仕事中、わたしはよくチョコレートを食べる。冷蔵庫にはつねに板チョコが入っていて、カチンカチンに固く冷えたものをコチンと折り、口中でゆっくりと溶かしながら味わう。常温だと早く溶けて、食べ過ぎてしまうからだ。
そのチョコとはガーナ。昭和30年代後半、小学校にあがる少し前だったと思う。母から赤いパッケージのチョコを手渡された。すぐさま口にすると、夢見心地となった。世の中には甘くてこんなに美味しいものがあるのか、と感動した。白黒テレビで東京オリンピックを観ながらガーナを食べた記憶があるので、おそらく発売初期からずっと食べつづけていることになるだろう。

いままでいろんなチョコを食べてきた。海外の高級ブランドチョコをいただくこともある。最近では仕事柄、シングルモルト&ショコラのマリアージュにも関わることもあり、大人の男としてはチョコをたくさん食べているほうだ。
コーティングがどうの、ガナッシュがどうの、と話したり、書いたり、実際に食べてシングルモルトを飲みながらも、「俺はやっぱり、ガーナだな」と心の中で呟いている。
幼い頃に衝撃を受け、慣れ親しんだ味覚というのは、歳を重ねるとともに心落ち着かせる味わいとなっていく。つまり平穏の味だ。peaceful tasteはどんな高級品の味にも負けない。

シングルモルトチョコは食べるホカロン

ここ2、3年だが、冬になると、平穏の味に新しい味覚が加わってきた。ロッテのシングルモルトウイスキーチョコレートだ。
アルコール分3.2%だから、ウイスキー愛飲家にしてみればどうってことないが、それでも3粒ほど口にすれば身体の芯に柔らかな熱を感じる。食べるホカロンだ。木枯らし吹く戸外から戻り口に含むと、チョコの甘みとシングルモルトの温かみが相まって硬直した心身を溶かす。ハードな仕事の合間にひと息つく1粒は、暖炉のような安らぎへと誘う。
仕事をしながらガーナ、その句読点にシングルモルトチョコレートがわたしの冬の昼間の愉しみ。

今年は12月15日から全国のスーパー、首都圏のセブンイレブン(一部取扱のない店鋪も有り)で発売される。いつものシングルモルトウイスキーチョコレート<山崎12年>に、<白州12年>が新たに加わった。
実は白州チョコには期待感がある。次頁ではその白州チョコの香味と来年1月に発売されるミニチュア瓶のセット、そしてチルドレンズ・アワーでのおすすめについて述べる。
次ページへつづく)
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