新しいウイスキーファンよ自由にやれ
キーンと冷えた爽快感がいい、ハイボール |
これは新しいウイスキーファンがまた増えてきているんじゃないかと、わたしは前向きに捉えている。もともとのウイスキー愛飲家の方々にはつまんない記事だと思うが、再確認のために飲み方についてあらためて語る。
さていつもいっているが、飲み過ぎに気をつければルールなんてない。大きくはストレート、オン・ザ・ロック、水割り、ソーダ割といった飲み方があるが、気分で飲み分ければいい。
シングルモルトウイスキーをソーダで割るなんて、という人もいる。そんなのは気にすることはない。わたしはラフロイグをストレートで飲むこともあれば、ソーダで割ることもある。
サントリーのチーフブレンダー輿水精一氏もラフロイグやボウモアのソーダ割が好きだとおっしゃって、意気投合したことがある。輿水氏はソーダで割ったときのスモーキーさの立ち方がいいとの意見、わたしはストレートとはひと味違う甘味が表出するのがいい。
主役は飲み手である自分自身
初めて飲むウイスキーは、テイスティンググラスで(撮影/川田雅宏) |
ジャパニーズシングルモルトの代表格、山崎12年をわたしはいつもストレートで飲む。だが深夜、眠りにむかうために読書しながら飲む時は、山崎12年を1対2の氷なしの水割りにして飲む。ゆるやかに酔う。いいウイスキーってのは水で少々延ばしても香味が変に崩れることがない。
飲み方にルールがないのと同様、グラスだって頑なになる必要はない。テイスティンググラスでストレートの図式があまりにも定着しすぎて、面白味がないとわたしは思っている。いつものウイスキーをしたり顔でテイスティンググラスで飲むなんてわたしは嫌だ。バーではできるだけ洒落たグラスにウイスキーを注いでもらうようにしている。
ときにはロックグラスの中でも小ぶりなものに、ストレートのダブルをそそいでもらうこともある。
どうか皆さん、頑なにならないで。自分の好みのスタイルで愉しんでほしい。酒は主役ではない。主役は酒を飲むあなたなんだから。
INDEX『飲み方を見つける』も是非ご覧いただきたい。