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サントリークォータリー76号発刊 バトンを握ったランナーたちの話

かっていろんな地方のバーテンダーを紹介する連載をしていた『サントリークォータリー』誌に、久々に原稿を書いた。私のその原稿はともかくとして、今号は肩の凝らない内容で、雑誌全体にいい香味が感じられる。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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新創刊まで1回休み、今号は大切に読め!

久しぶりにサントリークォータリー誌に原稿を書いた。
今号、76号の特集は『OLD&NEW』。“時代を継承し、時代を創る挑戦者たち”をテーマにしている。

巻頭インタビューは『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した金原ひとみ氏。扉の彼女の立ち姿の写真の脇に、“ずっと働かずに書いて生きていきます”との一文がレイアウトされているのが、そそる。
読んでみようか、という気にさせるのだが、私はまだ読んでいない。申し訳ない。

その他には三味線の上妻宏光氏、写真の蜷川実花氏、ジャズ・ヴォールの小林桂氏、落語の柳家喬太郎氏を紹介している。

興味を抱いて読んだのは、『実録 大西ゆかりが、新世界』とクレイジーケンバンド、横山剣氏の『かっこいい世界は探せばきっとある』のふたつ。とくにソウルフル歌謡とでも表現しようか、大西ゆかりの記事は大阪・新世界の香が濃厚に漂ってくる。写真との構成もいい。

ウイスキーでいうなら、角のハイボールでもいいが、できればトリスのハイボール、それも強い炭酸で割ったトリハイをグビビビッと飲んで、「プヘーッ」と行儀悪く飲む爽快感、心地よさに似ている。

では私は何を書いたかと言うと、相変わらずバーなのである。
福島市に『山小屋』という老舗バーがあるのだが、師から弟子へと受け継がれる中での人間模様を書いた。謙虚に言う。できたら買い求めて、暇つぶしに読んでいただきたい。

ところでだ、このクォータリー誌は新創刊のために次号は休刊するらしい。次に出るのは来年の春ぐらいになるという。どう変わるのかはしらないが、まあ現在の体裁の最終号ということで、それなら皆さま、無理してでも読め、絶対読め。で新創刊はどんなかな、と愉しみに待て。

このサントリークォータリー誌を扱っている書店はあまり多くない。おすすめINDEXの“ウイスキーとカルチャー”の中に『サントリークォータリー』の項がある。インターネットからも購入できるし、取り扱い書店も紹介してあるので、詳しくはそちらへ。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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