ホテルの顔、メインダイニング
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マネージャーのアントニー ドゥヴィルさん |
昨月オープンしたシャングリ・ラ ホテル 東京。ホテル内の飲食施設としては、マレー料理をはじめとしたアジアンスペシャリティやアフタヌーンティをいただける、
ザ・ロビー ラウンジ。老舗懐石料理としてお馴染みのなだ万があります。そして、今回クローズアップするのは、ホテルの顔とも言える、メインダイニング、
ピャチェーレです!
ここ最近、ホテルのレストランシーンにおいてはフレンチレストランが主流でした。このピャチェーレがオープンしたことにより、ホテル業界に新たな風を吹き込んだような新鮮さを感じました。店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは天井まで届くワインセラー。そして窓には丸の内や皇居の景観が広がっています。インテリアはメインダイニングにふさわしい重厚感をたたえながら、鮮やかな色使いで遊び心のある雰囲気。さあ、飛び切り贅沢なランチタイムのスタートです。
多重な味が押し寄せる
料理を担当するのは、イタリアのミシュラン星付きレストランで腕を磨いたトスカーナ出身の若手シェフ。まずは食感と味覚の多彩さに驚かされた前菜から……
帆立貝のワッフル、イカ墨ソース。ビスケットのようにほんのりと甘いワッフルの間に挟まれているのは、北海道産の帆立貝。味付けはほとんどせず、ねっとりとした舌触りと自然な貝の甘みをいかしています。口の中で、ワッフルのサクサク感が口の中でリズミカルに弾ける心地よさ。そこに時折スパイシーな風味も加わります。軽やかで何層にも重なり合う味が食事のスタートにふさわしい一皿でした。
さて、次の皿は……? イタリアンといえばパスタです!