ランチ/ランチ関連情報

南仏からの"風"を感じるフードフランス(3ページ目)

巨匠、アラン・デュカスによって選ばれた新進気鋭の若手シェフの料理が味わえる美食イベント、フード・フランス。今回南仏からやってきたのは、素材の持ち味を完璧に理解し、表現する現代フレンチの旗手。

菜々山 いく子

執筆者:菜々山 いく子

ランチガイド

米の旨さを充分に味わうリゾット

次の皿は通常魚料理ですがこのコースではリゾットが登場します。フレンチなのにリゾット? と思いますが、ニースはイタリアにも近い土地。料理も相互の影響を受け合って生まれています。リゾットに使用されているのはイタリアから運んだカルナローリ米。写真ではちょっと分かりにくかもしれませんが、粒がかなり大きな米です。口に含んだときに、ムチムチと想像以上の存在感を発揮してくれます。しかも、煮ても米の輪郭はしっかり残ったまま。


クリーミーな茄子が仔羊を包み込む

メインは6時間かけた仔羊 ピッツァヨーロ仕立てです。6時間かけて煮込んだ仔羊を米茄子にのせ、チーズとともに焼き上げたお料理。仔羊は凝縮した旨味を堪能でき、繊維は舌の上で自然にほどけるほど柔らかな仕上がり。トロリとした食感の茄子とも好相性です。茄子から染みだしたクリーミーなエキスが、仔羊を包み込みます。


食後シェフにお話を伺いました。シェフが生まれ育ったのは、フィンランドでも北極に近い地域。大鹿や野ウサギを狩猟によって糧としていたそうです。その時々に手に入るものを使う。そしてその魅力を最大に引き出す。その理念が食べ手にもしっかり伝わってくる料理でした。

ヨウニ・トルマネン氏の料理が堪能できるのは、5月27日まで。
デザートのパンナコッタミニャルディーズ




【BENOIT ブノワ】
【所在地】:〒150-0001
 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山10F
【TEL】:03-5468-0881
【アクセス】:東京メトロ 表参道駅 より徒歩3分 
【地図】:Yahoo!地図情報
ランチ  8,400円 (税・サ込)
ディナー15,750円 (税・サ込)
(料金には食前酒ならびにコーヒー又は紅茶も含まれます)



【関連情報】
□ランチスポット首都圏「フランスの"今"を味わう フードフランス」
□ランチスポット首都圏「いざ!今年度最期のフードフランスへ」
□フレンチガイド 嶋さんの記事「地中海料理の本質を(フードフランス)」
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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