南インドのお袋の味
南インド料理の特徴は、ココナッツミルクや牛乳をあまり使わず、香辛料と水でスッキリとした味わいに仕上げていること。また、日々の食事では肉類をひかえ野菜と穀物をふんだんに摂取しているそうです。サンバール | ラッサム |
そんな南インドで「お袋の味」と言えるものが、サンバールと呼ばれている野菜と豆のスープと、ラッサムというニンニクのトマトスープです。日本で例えるなら、みそ汁のようなものだそう。サンバールに入る野菜は日替わりで楽しめます。この日はナス。すっきりとしたスープからはスパイスの香りがただよい、キリリとした辛みがじわじわと舌を刺激していきます。ラッサムはニンニクの香りが食欲をそそり、コリアンダーやクミンなどのスパイスの刺激的な風味が鼻孔を包みます。どちらもコクは少なくかなりさっぱりとした味わいですが、それでも物足りなさを感じないのは、スパイスからかもし出される厚みのある香りと風味がきいているから。
スパイス香る豆料理も秀逸
じゃがいもの炒め物 | ダール豆の炒め物 |
上記の他にもほうれん草のカレーやヨーグルト、レモンのピクルスなどがつまったミールス。
ではどのように食べればいいのでしょう?
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