7:「文銭堂本舗」(新橋)

「文銭堂本舗」(新橋)

「文銭堂本舗」。日本庭園で見かけた椅子の形をヒントにしたという「君牡丹」。

大福などの日々の和菓子から贈答用の羊羹に最中、お茶席用の上生菓子まで揃う新橋の「文銭堂本舗」。上生菓子には凝った意匠のものも多く、四季折々に目を楽しませてくれます。
定番の上生菓子の中からぜひおすすめしたいのは、黒胡麻の煉切で黄身餡を包んだ「黒牡丹」と黄身餡で鹿の子餡(蜜を含ませた大納言の餡)を包んだ「君牡丹」。

30年近く前に考案されたものですが、斬新な意匠は今も新鮮に感じられます。どちらもコクがあるので、日本茶よりもコーヒーと合わせるのがおすすめです。

詳細記事:美しい一対「黒牡丹」「君牡丹」文銭堂本舗

■「文銭堂本舗」本店(新橋)
住所:東京都港区新橋3-6-14
電話:03-3591-4441
地図:文銭堂本舗 本店


8:「福島家」(巣鴨)

地蔵尊

とげぬき地蔵に因んだ 煉切「地蔵尊」。

巣鴨の老舗「福島家」。ボリュームのあるランチや甘味が楽しめる2階の喫茶が人気ですが、同店が最も力を注ぐのは、常時15種類ほど並ぶ上生菓子。中には140年以上前のお菓子の見本帖に描かれた、そのままの姿の上生菓子もあり、同店の歴史を感じます。

詳細記事:巣鴨「福島家」桜づくしのあんみつなど

■「福島家」(巣鴨)
住所:東京都豊島区巣鴨2-1-1
電話:03-3918-3330
地図: Yahoo!地図情報


伝統的な上生菓子をさらに楽しむ

最近では自由な発想で作られた上生菓子を目にすることも多くなりましたが、今回はどちらかというと、伝統に重きを置くお店を中心にご紹介しました。

上生菓子は多くの場合お茶席を意識しているので、お抹茶との相性が素晴らしいのはもちろんですが、私は使われている素材やその日の気分によって、合わせる飲み物を変えて楽しんでいます。

たとえば黒砂糖や胡麻、黄身餡を使ったものなど、コクのあるものはむしろコーヒーとの相性の方が良いと感じますし、お抹茶を合わせるにはあっさりし過ぎていると感じるものには、質の良いほうじ茶を合わせます。

菓銘や意匠に思いを馳せて選んだ上生菓子。それをのせる器を選び、合わせる飲み物について考える。上生菓子と向き合う時間はとても豊かです。
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