古い和菓子店が次々と店を閉める新橋で、いつも変わらず温かい笑顔とお茶で出迎えてくれる「御菓子司 文銭堂本舗」。忙しいサラリーマンの町のオアシスです。

(目次)
P1 「文銭堂本舗」
P2 美しい一対の上生菓子「黒牡丹」「君牡丹」

「文銭堂本舗」

文銭堂本舗
「文銭堂本舗」新橋の本店と
三田店の2店舗
JR新橋駅から徒歩数分の場所にある昭和23年創業の「御菓子司 文銭堂本舗」。試食の和菓子をつまみ、お茶を飲みながらずらりと並ぶ菓子を見回し、今日は何にしようかと悩むのは、とても楽しいひと時です。

2代目の田口雅章さんによると、特に力を入れているのは「上生菓子、羊羹、最中」とのこと。この3種類に重きを置く店の和菓子からは、熟練職人の技に支えられた確かな美味しさと美しさが感じられることが多いように思うのですが、同店もその例にもれません。

最中
店名の由来でもある「文銭最中」
左上から時計回りに
「栗」「小倉(大)」
「白隠元(大)」「小豆」
名物の「文銭最中」は香ばしい皮に引き立てられた餡の豊かな風味が楽しめ、艶やかに煉られた「本煉羊羹」はコシのあるしっかりとした仕上がり。そして「季節の上生菓子」は惹きつけられる美しさです。

その中でも私が特に好きなものは、定番で作っている「黒牡丹」と「君牡丹」の一対の上生菓子。この2品のために、何度新橋で途中下車したか分かりません。

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