会津駄菓子で知られる「本家長門屋」。多種多彩なお菓子は、そのどれもが心にも体にもじんわり沁みます。暖簾を守っている方に会いたくて、会津若松を訪ねてきました。

(目次)
P1 会津若松「本家長門屋」
P2 「駄菓子」とは?
P3 「滋養パン」と「香木実」

会津若松「本家長門屋」

本家長門屋
「本家長門屋」
店の包装紙のデザインにも使われる
江戸時代末期発行の『城下町職別番付表』の菓子司の部にその名が見られる。
1848年(嘉永元年)創業の会津若松の「本家長門屋」。会津藩主松平公より庶民の菓子を作るよう命を受けて創業し、会津駄菓子を看板に掲げて今日に至ります。

現在は今回お話を伺った5代目の鈴木隆雄氏と奥さまを中心に、4代目、次期6代目が店を守り、さらに幼い7代目も控えています。

私が訪ねた本店のほか、入館無料の駄菓子資料館を併設した「飯盛店」と500円で季節のお菓子や飲み物が楽しめる「ワンコインスイーツ」が人気のカフェを備えた「七日町店」があります。

手作りで生まれる多彩なお菓子

本家長門屋
懐かしい座売り。
お菓子選びと奥さまとの
おしゃべりに時を忘れてしまう。
看板の会津駄菓子は常時30種類ほどが店頭に並びます。これに会津産の鬼クルミを使ったお菓子や煉りようかん、最中、洋風のお菓子、季節のお菓子などが加わり、年間50~60種類ものお菓子が作られているとのこと。

これらのお菓子は職人の手作業により作られます。機械に頼らずよくもこれほど多種多彩なお菓子が揃うものですね、と尋ねると、「むしろ機械に頼らない方が決まった形のものばかりではなく、色々な種類のお菓子が作れるのです。」と鈴木さん。

とり飴
右は黒豆の目が入る「だるま飴」、
左は鳥の形の「とり飴」。
(有平糖)
お店に並ぶお菓子を見れば、「飴」1つ取ってもポルトガル伝来の「有平糖(あるへいとう)」、砂糖液を木型に流し込み固める「金花糖(きんかとう)」、長い飴を切って作る「ぶっきり飴」、それに「べっこう飴」など種類も形も実に様々。手作りが可能にする賑わいです。


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