「駄菓子」とは?

あんこ玉
右上から時計回りに
「握おこし」「ちそぱん」「あんこ玉」
そもそも「駄菓子」とは庶民的で安価な菓子を指しますが、皆さまは、「駄菓子」と聞いてどのようなお菓子を思い浮かべますか? 

「世代などによりそのイメージは様々ですよね。例えば『あんこ玉』だったり『きなこ飴』だったり、キャラクターもののお菓子だったり。」鈴木さんの言葉を聞きながら私の頭に浮かんだのは、「麸菓子」や「きなこ棒」、小さなプラスティック容器に入った「ヨーグル」、「オレンジガム」に「ラムネ」など。

1品思い出すたび幼い頃の情景が浮かび懐かしくなりました。これは誰もが「自分にとっての駄菓子」に対して、抱く思いではないでしょうか。

黄粉ねじり
大ぶりの「黄粉ねじり」
うぐいす黄粉が芳ばしい。
一方で、鈴木さんによれば、本来駄菓子といえば、麦・ひえ・あわ・豆・米をさっと揚げたり蒸したりして砂糖を絡めたものが多く、シンプルで体によいものだといいます。

本家長門屋の駄菓子はこの類。こし餡を丸めて砂糖衣をかけた「あんこ玉」にうぐいす黄粉で作る「黄粉ねじり」、最中の皮に生姜糖を詰めた「生姜金花」、もち米に砂糖蜜を絡め握り固めた「握おこし」。どのお菓子もユニークで独特の力強さを感じます。食べ応えがあり噛み締めて味わうものが多いのも、その特徴のひとつです。

ふくれせんべい
焼くと2~3倍にふくれるのが楽しい!
「ふくれせんべい」。
お楽しみを取っておきたいので
ふくれた姿(左手奥)は少しだけ公開。
また、遊び心とわくわく感は駄菓子ならではの大きな魅力。例えば同店の「ふくれせんべい」は、焼くとむくむくふくれて大きくなります。お米を大切にする生活の知恵から生まれたそうですが、同時に日々の生活を楽しむ工夫でもあったのでしょう。

ほかにも「お祭り金花」、「滋養パン」、「最中金花」、「相撲パン」、「だるま飴」に「とり飴」など、同店の駄菓子はその名前、姿、形も賑やかで楽しげです。童心に戻り、お菓子選びにもつい熱が入ります。

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