(目次)
P1 「かりんとう」今昔
P2 「焼きかりんとう」の作り方と「黒糖のゴーフレット」
江戸時代から庶民のおやつ「かりんとう(花林糖)」
浅草の 「かりんとう 小桜」 の かりんとう |
黒糖がたっぷりついた素朴なものや、以前ご紹介した浅草の「かりんとう 小桜」 のような高級感のあるものなど、流行とは関係のないところで愛されているかりんとうがある一方で、最近は、東京駅エキナカGRANSTAのかりんとう専門店「日本橋 錦豊琳」 のように味に工夫を凝らすだけでなく、パッケージや店構えにファッション性を持たせたものも多く、かりんとうの世界も華やぎを見せています。
揚げない「焼きかりんとう」
「菓寮 花小路」荏原店。 オンラインショップでも 購入可能。 (写真提供;菓寮 花小路) |
作っているのは今のところ「焼きかりんとう」と「黒糖のゴーフレット」の2種類のみ。黒糖ありきで始まったお店だけあって、どちらも良質の黒糖が主役です。
揚げない「焼きかりんとう」。 一見かりんとうとは 様子が異なる。 |
軽さが「麩菓子」と似ていなくもありませんが、それよりも歯応えがあり、かりんとうを食べているのだと納得できる食感。固すぎないところがむしろ、年配の方には喜ばれそうです。
使っているのは 沖縄県伊江島産の黒砂糖。 現地に専用の製糖工場を構える。 (写真提供;菓寮 花小路) |
黒糖は、専用の黒糖工場を構える沖縄県伊江島産のサトウキビから作られたもの。味にも香りにも力強さを感じます。
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