和菓子/きんつば・どら焼・カステラ等

「山田家」本所七不思議の人形焼(錦糸町)(2ページ目)

本所七不思議に因む、東京・錦糸町「山田家」の人形焼。卵とハチミツの甘い香りに誘われて、あと1つ、もう1つ、とつい手が伸びます。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

手焼きの「狸」は餡がたっぷり

たぬき
餡なしの「紅葉」以外は、
白ざらめを使った後味の良い
北海道産小豆のこし餡が入る。
毎朝店内で焼かれる人形焼は、たっぷりの卵とハチミツが使われていて、焼き色が濃く香ばしいのに、ふんわりしっとり柔らかです。

卵
濃厚な卵黄に
しっかりとした卵白が、
人形焼の生地を支える。
山田さんによると、50年以上使い続けているという産地直送の新奥久慈卵を使うことで、柔らかな口溶けの良さを求めて粉を減らしても、生地に十分張りが出るのだとか。

たぬき
今でも手焼きにこだわる「狸」には
餡がたっぷり入る。
時代に合わせて甘さを抑えたという人形焼は、卵の香りや、生地と餡本来の美味しさが素直に伝わってきます。くどさのない後味と香ばしさに誘われて、ぽっこりお腹いっぱいに餡が入った大ぶりの「狸」でさえ、つい2つ目に手が出ます。

人形焼の食べ頃

太鼓
『津軽の太鼓』の「太鼓」。
狸よりもやや小ぶり。
山田さんによると、一番の食べ頃は全体がなじんで落ち着く翌日とのこと。確かに生地に水分が戻り、餡との一体感が増すようです。

紅葉
生地の美味しさを堪能できる
餡なしの「紅葉」
私は当日は焼き立てのフレッシュさを、翌日はしっとり感を、翌々日からはオーブントースターで軽く温めて香ばしさを楽しんでいます。ぜひお試しあれ。

三笠山
一口大の
「三笠山」
製造日を含めて4日ほど日持ちがするので、手土産にも向く山田家の人形焼。素材の良さもさることながら、防腐剤・添加物も入っていないので、小さなお子さんから年輩の方まで、どなたにでも安心して差し上げられます。

自分が親になった今、口に入れるものが安心なものであることは、美味しさと同じくらい大切だ、としみじみ思います。

<店データ>
「山田家」
「山田家」オンラインショップ
本店所在地:東京都墨田区江東橋3-8-11
売店:錦糸町駅ビルB1 錦糸町LIVIN地下、江戸東京博物館
電話番号:03-3634-5599
営業時間: 9:00~20:00
定休日:元日を除き年中無休
JR錦糸町駅より徒歩約2分
地図:Yahoo!地図情報

◇予算一例:
単品「狸」(餡入り)1個105円
単品「太鼓」(餡入り)1個84円
単品「三笠山」(餡入り)1個73円
単品「紅葉」(餡なし)1個37円
「餡入り箱詰め」13個入り1,260円
「人形焼・詰め合わせ」20個入り1,260円ほか

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