和菓子/その他の和菓子

「豆源&菓子の記録帖」麻布十番に開店!(2ページ目)

大森の「菓子の記録帖」は惜しまれつつも閉店し、2008年9月3日、麻布十番で「豆源&菓子の記録帖」として新たなスタートを切りました!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

常時8種類+入れ替わる8種類のお菓子

最中
「小ざさ」(東京・吉祥寺)の
「最中」(小豆餡・白餡)
定番で置いているお菓子の1つ
お店に並ぶ15~16種類のお菓子のうち8種類は定番商品で、7~8種類は季節によって入れ替わります。今回はまだ食べたことのなかった3種類のお菓子を選びました。

竹流し
「大阪屋」(青森・弘前)の
「竹流し」
創業1630年、一子相伝の味
「菓子の記録帖」が選ぶお菓子は、見た目に派手さがなく、材料もシンプルなものが多いように思います。例えばこの「竹流し」。そば粉を使った生地を薄く伸ばして作られたもので、とても素朴な印象です。

口に入れるとパリンと割れて溶けていき、後にはそば粉の香ばしさが残ります。思いがけない美味しさに驚き、改めて竹流しを眺めると、さっき素朴だと感じたその姿に気品さえ感じました。

日の出前
「三英堂」(島根・松江)の
「日の出前」
淡い色は皮むきの餡を使うため
シンプルさで言えばこの「日の出前」も負けていません。材料は小豆と砂糖のみ。松江で多く見る皮むき餡を使っているのが特徴で、寒天を使わずに独特の技術で固められています。

喉の奥にスッと溶けていく品の良い味。いつも思うことですが、和菓子は食べてみるまで分かりません。

チャット
「うさぎや」(栃木・宇都宮)
「チャット」(chat=おしゃべり)
レトロな包装紙も可愛い
郷愁を誘う金色の包み紙に嬉しくなってしまった「チャット」。卵とバターの香りが漂う焼き菓子は、どこか懐かしさを感じる優しい味がしました。

「菓子の記録帖」が人の多く集まる麻布十番へ移転したのは、日本各地の美味しいお菓子をできるだけ多くの人に知ってもらいたいという考え方があってのこと。

「『買わないといけない』と思わずに、まずはお菓子を見に来てもらいたい。展示しているお菓子を見て、添えている文章を読んで楽しんで欲しい。」とのことでした。それはもちろん、全国には美味しいお菓子がたくさんあるということを知って欲しいから。六本木ヒルズからも歩いてすぐの便利な場所にあるので、散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょう?

<店データ>
「豆源&菓子の記録帖」
(※2010年12月31日をもって一時閉店。
ただし、「赤坂柿山 汐留店」
(港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター1階)
にて一部の菓子を紹介・販売中。)

所在地:東京都港区麻布十番1-5-20
TEL:03-5772-6464
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
都営大江戸線「麻布十番」駅7番出口、
または東京メトロ南北線「麻布十番」駅4番出口より徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報

◇予算一例:
(※塩おかき以外のお菓子は季節によって入れ替わります。)
「塩おかき」(豆源)小368円、大735円
「竹流し」(大阪屋)1缶1,050円
「日の出前」(三英堂)1本(ミニサイズ)788円
「チャット」(うさぎや)10個入り1,155円


【移転前の大森の「菓子の記録帖」】
大森の「菓子の記録帖」(移転前)
【お菓子レシピ】
ひんやりとろり「冷抹茶、葛流し」
出来立てを味わう幸せ「コーヒー葛切」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます