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第二回「選・和菓子職」17名の認定者誕生!

昨年誕生した新しい認定制度「選・和菓子職」(全国和菓子協会主催)。今年は17名の「優秀和菓子職」認定者が誕生しました!

原 亜樹子

原 亜樹子

和菓子 ガイド

米国高校へ留学。高校卒業後は東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。アメリカの食に関する著書多数。 和菓子への造詣も深く、和菓子取材歴は15年以上。

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昨年誕生した新しい認定制度「選・和菓子職」(全国和菓子協会主催)。この1年、デパートの催事などで「(青年)優秀和菓子職」の文字に気づいた方もいらっしゃるのでは? 今年は17名の「優秀和菓子職」認定者が誕生しました!

(目次)
P1 第二回「選・和菓子職」
P2 完成品は最終審査会場へ
P3 第二回「選・和菓子職」認定者一覧

第二回「選・和菓子職」

東京製菓学校
最終審査の会場
東京製菓学校(東京・高田馬場)
すでに和菓子の製造に携わっている人、つまり和菓子作りのプロが挑戦する「選・和菓子職」。優れた和菓子職であることを証明する認定制度として昨年始まったものです。
※詳細は第一回「選・和菓子職」をご参照下さい。

今回から「青年の部」がなくなり、年齢制限なしの「優秀和菓子職」に統一されました。今年は応募者96名中50名が第1次の製品審査を通過し、最終審査となる第2次審査へと進みました。

第1次通過者は最終審査へ

作る
制限時間は2時間。
5種類×5個、
計25個の生菓子を作る。
第2次審査は、当日発表される課題に沿った生菓子を5種類×5個作る実技審査です。
今回の課題は「秋の生菓子5種類」でした。昨年は「煉切」となっていたところ、今年は「『煉切』又は『こなし』、もしくは両方の製法を用いて調和良く製造」となりました。

作る
木型は用いず手で細工する。
作業中の態度や、
衛生観念も審査対象。
「煉切」は白餡などに求肥や薯蕷芋などを加えて煉り上げたもので、関西を中心に作られる「こなし」は、白餡に小麦粉などを混ぜて蒸したものを「揉みこなして」作るものです。地域による特性も生かしやすくなったようです。

審査するのは全国和菓子協会と全国菓子研究団体連合会が推薦する20名の「審査委員会委員」と、文化人など6名の「認定委員会委員」の計26名。作業中の様子も審査対象となるため、作っている間中審査員が部屋を出入りします。緊張からか手元が震えている方もいて、私も手に汗握ってしまい、ドキドキしながら見ていました。

次ページでは、最終審査会場をご紹介します>>
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