和菓子/甘味処

マクロビオティックな甘味処「甘露七福神」

精製糖を用いない巣鴨の甘味処「甘露七福神」。ストイック過ぎないマクロビオティックのお店は、優しくくつろげる雰囲気です。

原 亜樹子

原 亜樹子

和菓子 ガイド

米国高校へ留学。高校卒業後は東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。アメリカの食に関する著書多数。 和菓子への造詣も深く、和菓子取材歴は15年以上。

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かつて母校のあった巣鴨に、マクロビオティックの甘味処が出来たと聞いたのは数年前のこと。ふーん、と聞き流していたのですが、先日久しぶりに巣鴨を訪ねた際、偶然入ったお店がその甘味処「甘露七福神」でした。ストイックまたはスタイリッシュな雰囲気なのでは、と言う私の勝手な想像とは異なり、優しく温かみのあるお店でした。

(目次)
P1 「甘露七福神」と「マクロビオティック」
P2 こだわり餡の「粟ぜんざい」と「あんみつ2種類」
P3 「玄米ちまきセット」「甘露七福神もなか」と店舗情報

マクロビオティックな甘味処「甘露七福神」

甘露七福神
「甘露七福神」
ストイック過ぎない
マクロビオティック
平成16年にとげぬき地蔵尊、高岩寺横にオープンしたマクロビオティックな甘味処「甘露七福神」。子育てにひと段落がついた頃、建物を所有する知人に声をかけられて甘味処を開く決心をしたと言う田中さん。当初は普通の甘味処を目指していたそうです。

オープン直前に、偶然手にした雑誌で知った「マクロビオティック」の考え方に魅了されて方向転換をしたとのこと。開店日を遅らせて「クシマクロビオティック アカデミィ」で学び、素材選びからやり直したという行動力には脱帽します。

マクロビオティックとは

内装
ぬくもりのある「和紙」が
温かさを演出
ここ10年ほど、頻繁に耳にするようになった「マクロビオティック」。辞書を引くと、Macrobioticとは自然食、長寿食とありました。さらに調べたところ、基本は玄米菜食で、肉や卵、乳製品は控えて、その土地の旬の素材を丸ごといただくという考え方のようです。

甘露七福神では「食を通じて心身を健康に」と、マクロビオティックの考え方を取り入れた甘味作りをしています。「家族がいますし、厳格なマクロビオティック生活を送っているわけではないのです。」と言う田中さんの作るお店はストイック過ぎず、誰にでも愛される雰囲気です。実際に、多くの方はマクロビオティックと意識せず、普通の甘味処として楽しんでいる様子でした。

次ページでは、こだわり餡の「粟ぜんざい」と「あんみつ2種類」をご紹介します>>
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