『ゴー・ミヨー』最優秀醸造家
ドイツワインの赤? という声が聞こえて来そうだ。「そんなものが存在するのか?」と思う人、あるいは「あの、色が薄くてやけに甘味のある赤か」と思う人も多かろう。フーバー氏のワイナリーは、フランスのアルザス地方と国境を隔てて接するドイツ南端のバーデン地方にある。ドイツの涼しい気候の中でも比較的温暖だから、涼しい気候が好きなピノ・ノワールなら充分コクのあるワインが出来るのである。
彼のいるマルターディンゲン村は、1285年に初のピノ・ノワールが植えられ、その後もこの品種が「マルターディンガー」と呼ばれてるようになったという記録があるほどピノ・ノワールの適地。古文書でこの事を読んだ彼は、協同組合にブドウを供給するのを止めて自分のワインを造り始めたのだという。
page 1: 『ゴー・ミヨー』最優秀醸造家
→ page 2: さらなる進化としての畑名ワイン
→ page 3: それぞれの畑名ピノ・ノワールの味わい
→ page 4: テロワールと熟成の可能性
→ page 5: 関連リンク