実力派の日本ワインが国際コンクールで続々入賞!

2017フェミナリーズ世界ワインコンクール・日本ワイン入賞10銘柄

2017フェミナリーズ世界ワインコンクール・日本ワイン入賞10銘柄

日本ワインのレベルがめきめき上がっている。その証拠に、世界的なワインコンクールで上位に入賞するワインが増えてきた。たとえば、「フェミナリーズ世界ワインコンクール」。2017年の今年、このコンクールにて日本ワイン10銘柄が金・銀・銅賞に輝いた。

<受賞ワイン10銘柄>
■金賞

シャトーブリヤン 白(2014/株式会社サドヤ)
月山ワイン ソレイユ ルバン ヤマ・ソーヴィニヨン(2014/月山ワインやまぶどう研究所)
等々力 甲州(2015/株式会社シャトレーゼ ベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー)
TOMOE セミヨン バレル・セレクション(2015/株式会社広島三次ワイナリー)
シルバー 赤沢メルロー(2014/株式会社エーデルワイン)
ハギースパーク 重畳 白スパークリング(2016/大和葡萄酒株式会社)
■銀賞
吉祥 ブラン・ド・ブラン 白スパークリング(2014/楠わいなりー株式会社)
■銅賞
甲州醸し スモーク(2015/株式会社サドヤ)
TOMOE シャルドネ 新月(2015/株式会社広島三次ワイナリー)
五月長根葡萄園 白(2015/株式会社エーデルワイン)

フェミナリーズ世界ワインコンクールundefined認定証

フェミナリーズ世界ワインコンクール 認定証


「フェミナリーズ世界ワインコンクール」は、ワインのメッカ、フランスはブルゴーニュで開催される世界ワインコンクールで、特徴は、審査員が女性ソムリエや女性醸造家、女性ワインジャーナリストなど女性のワインプロフェッショナルというところ。入賞を果たしたワインは当然ながら女性の支持を集めることになる。
フェミナリーズ世界ワインコンクールのスタート前

フェミナリーズ世界ワインコンクールのスタート前


主催のディディエ・マルタン氏は30数年にわたり、ブルゴーニュワイン専門のワインコンクールを開催してきたコンクール運営のプロ。ワイン市場を観察する立場からワインショップでもレストランでもワインをセレクトする場面で往々にして女性の意見が優先されることに目をつけ、女性のみが審査するこのワインコンクールを2007年に創立した。
世界から集まる女性プロフェッショナル

世界から集まる女性プロフェッショナル


コンクールが乱立するフランスでも今では格付けの高いものとして認識されており、世界初の「女性によるワインコンクール」として一目置かれる存在となっている。
フェミナリーズ世界ワインコンクール審査会場の様子

フェミナリーズ世界ワインコンクール審査会場の様子


第11回目を迎えた今年は4月6日に審査会が行われ、前年比20%増となる約4500アイテムが世界から出品され(うち入賞ワインは1512アイテム)、女性審査員も世界23か国から約850名が参加するという規模だ。
審査を待つワインたち

審査を待つワインたち


このコンクールに、今年は初めて日本ワインが12社30銘柄出品され、うち7社10銘柄が見事入賞を果たした。世界の女性のワインプロが認めた、まさに実力派の日本ワインと言える。さあ、ここからはその10銘柄をご紹介しよう。
フェミナリーズ世界ワインコンクールundefined金銀銅メダルシール

フェミナリーズ世界ワインコンクール 金銀銅メダルシール


2017年フェミナリーズの入賞ワイン、まずは金賞受賞銘柄(6アイテム)から。

シャトーブリヤン 白(2014/株式会社サドヤ)

シャトーブリヤン 白(2014/株式会社サドヤ)

シャトーブリヤン 白(2014/株式会社サドヤ)

1917年(大正6年)創業。日本ワインの歴史ともいえるサドヤの看板ワイン。甲府市善光寺町産セミヨンを使い除梗・破砕を行わず圧搾し、フレンチオーク樽で発酵後オーク樽で貯蔵、その後一升瓶で熟成という工程を経る。濃厚にしてエレガントなバランス。フェミナリーズ世界ワインコンクール以外に多数の受賞を受けているワイン。
 

月山ワイン ソレイユ ルバン ヤマ・ソーヴィニヨン(2014/月山ワインやまぶどう研究所)

月山ワイン ソレイユ ルバン ヤマ・ソーヴィニヨン(2014/月山ワインやまぶどう研究所)

月山ワイン ソレイユ ルバン ヤマ・ソーヴィニヨン(2014/月山ワインやまぶどう研究所)

酸が高くワイルドな味わいになりがちな「山ぶどう」にもかかわらず多数の受賞経験がある月山ワイン。鶴岡市・朝日地区産の山ソーヴィニヨンを使用し、樽熟成でまろみを出す。美しい色合いと生き生きとした果実味と樽の香りの調和が大人の味わい。
 

等々力 甲州(2015/株式会社シャトレーゼ ベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー)

 

等々力 甲州(2015/株式会社シャトレーゼ ベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー)

等々力 甲州(2015/株式会社シャトレーゼ ベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー)

日本を代表する白ワイン品種「甲州」が見事金賞に輝いた。勝沼の地で800年の歴史を持つこの品種。特に良質とされる等々力地区や鳥居平地区の厳選葡萄を使用。さらに、シュールリー製法(澱とワインをしばらく接触させ、ワインならではのコクや旨味を抽出する手法)で手間をかけた逸品。
 

TOMOE セミヨン バレル・セレクション(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

TOMOE セミヨン バレル・セレクション(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

TOMOE セミヨン バレル・セレクション(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

広島の気候と風土、さらに栽培家、醸造家の熱い思いが詰まったワインを「TOMOEシリーズ」と名付け大切に育ててきた三次ワイナリー。貴腐ワインに向く品種「セミヨン」を厳選して使い、新樽と古樽で12か月熟成。セミヨン特有の凝縮したドライフルーツのような香りと樽からくるスモーキーさ、熟成からくるスパイシーさが三位一体となり複雑かつエレガントな仕上がりを楽しませてくれる。重厚かつ芳醇な白ワイン。
 

シルバー 赤沢メルロー(2014/株式会社エーデルワイン)

シルバー 赤沢メルロー(2014/株式会社エーデルワイン)

シルバー 赤沢メルロー(2014/株式会社エーデルワイン)

冷涼で清らかな空気に満ちた岩手の土地ではぐくまれたエーデルワイン。とくにシルバーシリーズはいぶし銀のごとく、地味な中にも落ち着いた輝きのある味わいを、ぶどうの品種ごとに味わっていただきたいと生まれたワインたち。樽熟からくるバニラやココナッツの香り、完熟黒系果物や次々と湧き出るスパイシーなフレーヴァーが通も魅了する楽しいワイン。
 

ハギースパーク 重畳 白スパークリング(2016/大和葡萄酒株式会社)

ハギースパーク 重畳 白スパークリング(2016/大和葡萄酒株式会社)

ハギースパーク 重畳 白スパークリング(2016/大和葡萄酒株式会社)

樹齢約130年の指定文化財であるブドウの樹「甲龍」を管理する大和葡萄酒の歴史は江戸時代初期に始まる。幾重にも重なることを意味する「重畳」を冠したスパークリングは、甲州葡萄を樽熟成しやわらかなオークの香りと心地いい酸味をもつ味わいに仕上げられた逸品。お祝いの席、記念日、パーティーのテーブルにはもってこいの日本のスパークリング。

続いて、銀賞には1アイテムが入賞した。
 

吉祥 ブラン・ド・ブラン 白スパークリング(2014/楠わいなりー株式会社)

吉祥 ブラン・ド・ブラン 白スパークリング(2014/楠わいなりー株式会社)

吉祥 ブラン・ド・ブラン 白スパークリング(2014/楠わいなりー株式会社)

シャルドネ100%、本格的なシャンパン製法で2年間の瓶内熟成を経る大変手間暇かかったスパークリング。技術のいる澱引きも、最終瓶詰め時も一本一本手作業で行った宝物のような逸品。長い熟成からくるきめ細やかな泡と香ばしい風味はまさに名前のとおり寿ぎの席にぴったり。

最後に、銅賞の3アイテムのご紹介。

甲州醸し スモーク(2015/株式会社サドヤ)

甲州醸し スモーク(2015/株式会社サドヤ)

甲州醸し スモーク(2015/株式会社サドヤ)

軽快な白ワインになる甲州種を丸二日間しっかり醸して、ブドウの個性を十分に抽出したワイン。燻製のような香りがあるから「スモーク」。また白ワインだけどしっかり濃厚なので「オレンジワイン」というカテゴリーとしても世界のステージで勝負できるワイン。
 

TOMOE シャルドネ 新月(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

TOMOE シャルドネ 新月(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

TOMOE シャルドネ 新月(2015/株式会社広島三次ワイナリー)

温度の上がらない深夜、それも新月の夜に社員一同が手済みでの収穫を行うナイトハーベストのワイン。その後ゆっくり丁寧に樽発酵させることによって、シャルドネの果実味と品のある樽のフレーヴァーが絶妙にマッチし、ふくよかな香味を生み出す。
 

五月長根葡萄園 白(2015/株式会社エーデルワイン)

五月長根葡萄園 白(2015/株式会社エーデルワイン)

五月長根葡萄園 白(2015/株式会社エーデルワイン)

「化学肥料の低減」「化学農薬の低減」で造られた岩手県花巻市大迫町のリースリング・リオンから生まれた新鮮、かつ、軽快な白ワイン。ワイン造りは農業であることが実感できる商品。フランスにも認められた誇らしいカンパイワインでもある。
 

日本ワインは日本が誇る國酒である!

さて、いかがだろう。もしかしたらあなたの家のそばのワイナリーが入っているかもしれない。もしかしたら、訪ねたことのあるワイナリーもあるかもしれない。そんな驚きや楽しみが味わえるのも日本ワインだからこそ。そう、訪ねたいと思えば、比較的簡単に訪れることができ、造り手の人たちに会うことだってできる。それが日本ワイン。

また、受賞ワインをご覧いただいても実にバラエティ豊富なことが分かる。これで、乾杯から、前菜、魚料理、肉料理、デザートやチーズまでフルコースを楽しめる。日本が誇る國酒でもある。日本ワインの実力、これからますます期待したい。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。