ワイン/ボジョレー・ヌーヴォー

間違いだらけの「ヌーヴォー」の飲み方(3ページ目)

いまなぜヌーヴォーが流行るのか?なぜ毎年「今年は当たり年!」なのか?「ボジョレ」と「ヌーヴォー」の周辺を考えれば、正しい飲み方が見えてくる。

執筆者:橋本 伸彦

ボジョレ・ヌーヴォーは高級なのか?

■ ボジョレはヌーヴォーが一番美味しいの?

ボジョレの等級は下から「ボジョレ」「ボジョレ・スペリュール」「ボジョレ・ヴィラージュ」で、ここまでは新酒が出回る。その上の最高に美味しいランクはクリュ(村名)ボジョレという、数年は熟成するしっかりしたワイン。ボジョレのワインの中でヌーヴォーの立場は、たとえば日本酒で言えば「生酒」「にごり酒」みたいなもので、早飲みフレッシュタイプ。最高級品ではない。

■ 高いから高級なのかと思いましたが?

売れると分かっている季節商品を、最初から安売りするだろうか?ボジョレ新酒は空輸することなどの理由で、フルボトルが3,000円~4,000円前後と「ご祝儀価格」に設定されている。しかし在庫が残ると、翌年にかけて1,000~2,000円程度値引きしたり業務用に回すなどして消費される。

ボジョレ新酒は、高級ではないが季節感あふれる楽しい飲み物だということはお分かりだろうか。「花見に行ってね」とか「月見したんだよ」といってことさら自慢にならないのと同じで、飲んだからといって自慢できるワインではない。あくまで、好奇心とお祭りのワインである。

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